佐賀県唐津市相知町の蕨野棚田 (2)
おととい、佐賀県の蕨野棚田へいったことは、きのうのブログで書きましたが、その中で、集落の人たちの結束力について触れました。
おととしの秋、「浮立(ふりゅう)」というお祭を見ました。五穀豊穣の願いや雨乞いのお祭らしいのですが、この集落がひとつにまとまっているなぁと、そのとき思ったのです。
保存会顧問の百武さんから、昭和40年代の、若者クラブという会(若者宿)の話を聞いたとき、インドネシア・バリ島を思い出しました。バリでも、昼、農作業をして、夜集まって歌や踊りなどを楽しみます。百武さんたちの若者クラブもそんな雰囲気だったようです。
仕事や遊びや祭りを通して、みんなの結束力が強くなっていったのでしょう。結束力が強くないと、何事も進まないという当時の状況はあったかもしれませんが、それが今の時代も生きているということを、この蕨野で見せてもらった気がしました。
浮立では、太鼓、笛、鉦も使います。大きな鉦は銅鼓のようにも見えます。バリのガムラン音楽も鉦をつかっているので、浮流の音楽を聴いたとき、なんだかバリ島の匂いがしたのでした。もしかしたら、この匂いは、稲作をやっている民族共通の匂いなのかもしれません。
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