泥棒がマンションの管理人だった
(写真はパキスタンの男)
泥棒がマンションの管理人だったというニュースがありました。日本での話です。
被害者が、最近なんとなく財布から金がなくなっていくことを不審に思い、自分の部屋に監視カメラを設置。そしたら、財布からお金を(しかも全部ではなくて、少しづつ)盗んでいたのは、そのマンションの管理人だったというのです。管理人は合鍵を使って進入していたのでした。
なんともすごい話ですが、これを聞いて思い出したことがあります。
パキスタンのラホールにも「泥棒宿」がありました。一軒だけではありません。複数の宿がそうで、頻繁に宿の名前を変えていました。
それを知ってて泊まる俺も俺ですが・・・。
宿をチェックアウトして、パキスタンからインド入国のために国境を越えたときでした。たまたまこの宿でいっしょになった日本人旅行者4人と国境を越えることになったのですが、その中のひとりが、「あーっ、ないーっ!」と突然叫んだのです。なんと、現金を盗まれたのでした。そしたら、もうひとりも「私も盗られた!」といいました。彼女はトラベラーズチェックを盗られていました。
ふたりもやられたか、あの宿が噂の泥棒宿だったんだなと俺は思いました。でも、泥棒宿が多いと知っていて、盗られるのもまぬけだなぁと、俺は口には出しませんでしたが、内心思ったのでした。ところが、念のために俺も、マネーベルトを調べてみたら、あったはずのドル札だけないんです。使った記憶はないので、盗られたらしい。俺も、まぬけな旅行者の仲間入りをしてしまいました。
そこからわざわざ戻るのも面倒だし、仮に戻ったとしても、証拠はなくて、結局なき寝入りするしかなかったのです。なぜ泥棒宿が国境の町にあるのかわかりました。
盗られたのは、ドル札で1万円分ほどだったので、その後の旅に影響はあまりありませんでしたが。でも、どこで盗られたんだろう? 普段は現金・トラベラーズチェックは、マネーベルトに入れて、腹に巻いていたし、シャワーのときも、ちゃんと目の前に下げて浴びていました。
そう言えば、と思い出したことがありました。「安宿」という割には、熱いお湯がふんだんに使えるシャワーがあったり、無料のマッサージがあったり、今から思えば不審なところがあったのです。俺は、マッサージを頼んだのですが、屈強な男の従業員がオイルを塗って全身マッサージをしてくれたんですが、そのとき、男が「オイルで汚れるからはずしたほうがいい」と言うので、マネーベルトをはずして、枕元においてしまったのです。頭をグルグルといじっているとき、おそらく、彼(あるいは別な従業員)が、マネーベルトからこっそりドル札を抜き取った。そうとしか考えられません。他に外した記憶がないので。
だいたいは、部屋に隠し戸があったり、客が外出中に、宿の従業員やオーナーが合鍵で入ったりして、旅行者のものを盗む手口だったらしいのですが、今も、こんな宿あるんでしょうか。
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