佐賀県クリークの旅 (2) 佐賀平野のクリーク
羽田空港を出た飛行機は、1時間40分ほどで佐賀空港に到着します 。
着陸直前、佐賀平野を流れる筑後川や広大なクリーク地帯の上を飛びます。一見青々した水田に見えますが、これは麦畑です。(夏になると水田に変わります)
平野の水田(麦畑)、クリーク、川。これを見ると、水が豊かな穀倉地帯に感じますが、いろんな人たちの話を聞いていくと、そんな単純な話ではないことがわかって驚きました。
佐賀平野の後ろに控える山が浅く、もともと水がないところなので、クリークが発達したともいえるらしいのです。水をどうやって確保するかが、この佐賀平野の昔からの課題でした。水が余っているからクリークが存在するのではなくて、少ない水を無駄にしないためにクリークを作った、つまり、クリークが溜池の役目を果たしているそうです。
干満の差を利用した淡水をクリークに引き入れる「アオ取水」をはじめとして、涙ぐましい水との戦いがあったからでしょうか、佐賀平野に住む人たちは、水に対して意識が高いように感じました。
(つづく)
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コメント
あもんさん
コメントありがとうございます。
2000年前、有明海の海岸線は、吉野ヶ里遺跡あたりだったようです。長年土砂が運ばれて広大な佐賀平野ができました。今でも年に何メートルか伸びているらしいですよ。いずれ、有明湾は陸地になってしまうのかもしれません。
投稿: あおやぎ | 2007/04/10 17:26
去年の秋、佐賀のバルーンフェスタにいきました。その朝佐賀平野で朝日に出会いました。一直線に続く田園に昇る艶やかなまん丸の朝日。農夫がコツコツと畑仕事をしていました。まさしく日本の朝ですね。
日本の景色には「こうなった訳」があります。
ここがこんな巨大なクリークとは知りませんでした。
また、教えてください。
投稿: あもん | 2007/04/10 07:21