雲南省元陽の棚田を舞台にした映画 『雲南の少女 ルオマの初恋』 (3)
今日も、映画『雲南の少女 ルオマの初恋』の話です。
映画に出ているハニ族の人たちは、ちゃんとハ二語をしゃべっていました。素人さんなんでしょうか。それもあって村の中のシーンは、リアリティがあります。
ルオマのおばあさんが、また、いい感じなんです。多くを語りませんが、ちゃんとルオマのことを心配しています。大都会、昆明に行きたいと言い出したルオマに対して、おばあさんは、無言で機織の仕事を続けます。だから、ルオマは、おばあさんが怒っているんだろうと思います。でも、その翌日、出て行こうとしたとき、机の上に卵と小銭が置いてあるのを見つけます。おばあさんがルオマのために用意してくれたものでした。
俺のばあちゃんを思い出しました。ばあちゃんは、「外国へ行く」ことがどういうことかあまりわからなかったかもしれません。外国旅行が一般的ではなかったし、外国はまだまだ遠い存在でした。何度も外国旅行することに、両親はあまりいい顔をしませんでしたが(とくに20代後半は)、ばあちゃんは、特別何も言いませんでした。ただ見守ってくれてるなぁとは感じてました。
とにかく、言葉で多くを語らないおばあさん、おじいさんというのは、その存在そのもので語っているように感じます。生きてきた年数の重さとでも言うんでしょうか。でも、今は言葉をしゃべる人が(しかも大声でしゃべる人が)力を持つ世の中なので、おばあさん、おじいさんは軽んじられてしまうのでしょう。
棚田が圧倒的な美しさで迫ってきます。棚田や雲南に興味がある人にはお勧めですね。
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