反面教師
4月27日、金曜日、曇りのち晴れ
今日は、母校で講義を頼まれました。卒業生が後輩たちにメッセージを送るもの。
「卒業生」とは言っても、俺は、ほとんどバイトざんまいで、外国に行ったきり帰ってこなかったような学生だったので、自慢じゃないけど、「りっぱな学生」ではありませんでした。
それでもいいということだったので、今回の講義を引き受けました。「反面教師」としては、いい教材なのでは?と思ったからです。
ところで、今回実家で初めて大学の卒業証書を見ました。(ほんとに卒業していたかどうか確認しました) 俺は卒業式にも出席せずに、すぐ神奈川県にちり紙交換のバイトに出てしまったので、卒業証書は郵送してもらったのです。だから実際には見ていませんでした。
今回、卒業以来、初めて足を踏み入れた大学校内。20数年以上たっていますが、なんとなく建物の様子は覚えていました。
講義を受けてくれた学生たちを見て、こんな初々しい時期、俺にもあったんだろうかと思いました。メコン川や棚田の写真を映し、どんなふうにして「写真家」になったのかという話をしました。それと「旅」から学んだ偶然の出会いの大切さ。もちろん、留年した話や、卒業式に出なかった話もしました。それから「自分探し」はほんとに必要なのか、ということ。
こっちをちゃんと見ていたので、それなりに真剣に聞いているなぁという実感はありました。とくに、バックパッカーについては興味津々でしたね。新入生なので、100人いるうち、外国へいったことのある人は、10人くらいでした。たぶん、これが2年、3年生になってくると、外国旅行体験者は増えていくのでしょう。ぜひ、学生時代にバックパッカーを体験してもらいたいですね。(俺みたいになっては困りますが)
最近の学生は、一時期の「しらけ」世代とは変わってきていると聞きました。「いっしょうけんめい」がまた美徳として復活しているのかなと思います。
真剣に聞かれると、こちらもできる限り対等に、まじめに返事をしようと思ったし、緊張感が生まれて良かったのではないでしょうか。彼らからエネルギーをもらった気がします。今日の話は、難しいところもあったかもしれません。だから、何年かあと、「あぁ、あおやぎさんが言っていたのはこういうことだったんだ」とわかってくれれば嬉しいですね。
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