新潟から山形県庄内地方
4月30日、月曜日、晴れ
昨日の夜は、暗闇の中で、はさ木の写真を撮った。暗闇といっても、月明かりがあるので、写真を撮るには充分な光量がある。シャッターは5分~20分開けておくが。
今朝は4時半に起きた。5時くらいに民家の屋敷林から太陽が出た。東側には山がなかったようだ。西側には弥彦山、多宝山などが見える。すがすがしい朝。5時過ぎには、農家の人たちの作業が始まった。仕事は、日の出とともに始まり、日の出とともに終わる。
はさ木は朝日をバックにシルエットに浮かび上がる。夏井には約600本が保存されているという。それにしても不思議な形。マダガスカルの、バオバブの木を思い出す。
バオバブも水田の中に立っている。いや、水田に立っている木が目立つ。普通は(自然の状態では)、ジャングルの中にあるので、あの独特な形は、よくわからない。近くから見上げるしかないからだ。
結局、あの独特の形に感動するが、皮肉にも人間がジャングルを切り開いたり、焼き払ったりした残骸ということらしい。バオバブの太い幹には、水分が多く、ジャングルの他の樹木が焼けても、バオバブだけは焼け残ったということらしいのだ。もちろん牛に幹をかじらせて水分補給をさせたという話も聞いたので、バオバブは人間にとって有用だったということでもある。
一段落して駐車場に戻ると、新潟市内から来たというおじさんに声をかけられた。彼は何度もここに来ているらしく、「あそこに花が咲いているので案内します。着いて来てください」といって車で先導し、俺を花の咲いている場所まで連れて行ってくれた。
「この花を前景に入れて、はさ木を撮るといいですよ」とアドバイスをくれる。地元のアマチュアカメラマンはよく知っている。アドバイスはありがたい。ただ「自分の影は入れないように」と注意されて、俺は、内心「そんなこと、わかっているよ」と思ったが、口には出さず、「ありがとうございました」と、素直な人間を演じたのは言うまでもない。
夏井から、新潟市に戻り、新発田市、村上市と北上。昨日通った道を逆戻り。日本海沿いを行ったり来たりしているが、天気、時間、撮影地の優先順位を考えて、こんな大移動をしている。長距離運転に少々疲れ気味。
村上市から、海岸沿いの道、国道345号線に入る。15kmくらいのところに、「笹川流れ」がある。眼鏡岩、獅子岩などの奇岩と洞窟が11km続く景勝地。変化に富んだ風景だ。それにしても、水が青い。
カモメがたくさん止まるお椀型の岩のところで、思わず車を止めて、海岸まで降りていった。砂浜はゴミだらけだったが、水際はきれいだった。波の写真を撮る。(↑に掲載)かなり危険な撮り方。海水をかぶったらアウト。波しぶきが風で飛ばされてくる。
再び国道7号線といっしょになり、海沿いを北上。このあたり、塩造りが盛んらしい。直売もしているようだ。由良から内陸に入り、鶴岡市の北から三川町。ここに道の駅庄内みかわがある。「なの花温泉 田田」が隣に。りっぱな建物だ。温泉の料金400円。風呂の他、サウナやマイナスイオン室まである。
温泉から北東方向、車で約40分、松山町の「眺海の森」に上る。ここからは、鳥海山や、最上川が見渡せる。遠く輝いているのは、日本海だろうか。夕方の日の入りを待つ。
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