山形県から宮城県の瀬峰、志津川
5月3日、木曜日、晴れ
今日は、河北町を出て、宮城県を目指す。最上川を渡り、国道13号線に出て、村山市の五十沢集落によってみた。ここは、かやぶきの里として知られている。昔、ある冊子で、村山市の「そば街道」を取り上げることになり、この集落に来たことがある。実家から車で40分のところだが、こういう集落があるのを、それまで知らなかった。
国道13号線を下りて、なだらかな沢沿いの道を南東方向に入ってしばらくいくと、五十沢観音があり、かやぶきの里に着く。残っているかやぶき民家は数軒だろうか。集落を流れている小川の水がきれいだった。集落を突っ切って奥まで行くと、棚田状の田んぼがある。まだ水は入っていない。あぜ道には、たくさんのつくしが出ていた。
また13号線に戻り、尾花沢市から、銀山方向。国道347号線で宮城県への山越えをする。この道は、途中数ヶ所工事中のところもあったし、道幅が狭く、片側通行しないとだめなところもあった。山菜取りの人たちだろうか、道沿いに車がたくさん停まっていた。山肌には少しだけ雪が残っていた。峠付近は涼しい。
宮城県に入り、4号線にぶつかって、北上。去年の夏に行った一関市方向だ。今回は、途中の旧瀬峰町へ。ここに小山田川という川が流れていて、箕堰という堰があるというので探してみた。瀬峰駅近くに公民館があったので場所を尋ねた。すると、鉄道の鉄橋の近くだと教えてくれた。堰は、公民館から車で5分もかからないところにあった。堤防沿いの道を行き、線路をくぐって進むと、堰のところで行き止まり。
写真を撮っていると、おじさんが自転車でやってきた。「これが箕堰ですか?」と聞くと「なんていう名前かなぁ」という。でも他に堰はないそうなので、これがそうなのだろう。古そうなので「いつくらいに作られた堰ですか?」と聞くと、「昔からあった」とのこと。
「ここでは鯰なんかが釣れるんで、よく人がいるんだけど。今日は誰もいないなぁ」釣りのポイントでもあるらしい。
ところで、おじさんは俺に「どこから来た?」と聞くので、「埼玉から」と答えた。すると言葉(訛り)でわかったのか「実家はこっちか?」と聞いた。「実家は山形県の河北町で、今日は河北町から来ました」といったら、「昔、神町(河北町の隣)の自衛隊にいて、そのあと山形の運送会社に勤めたよ」という。だから山形をよく知っているのだった。退職後、ここに戻ってきた。
この堰で取り入れた水は、もちろん農業用水として、田んぼに引かれる。おじさんも田んぼを作っている。でも、まだ代掻きはやっていないそうだ。
鉄橋は、東北本線だ。おじさんと話をしていたら、列車が通った。貨物列車だった。おじさんは、「気をつけて」といって去っていった。何しに来たんだろうか? 不審者(つまり、俺)の様子を見に来たのかもしれない。
そのあと、3両編成の列車も通った。堰から落ちる水音と、ひばりが鳴いて、ほんとにのどか。あったかくて気持ちがいい。
瀬峰町から東和町を通り、国道398号線で、旧志津川町に出た。コンビニでコーヒーを買ったついでに、この湾を見渡せる場所が、どこかありますかと聞いたら、町の南にある観洋ホテルのところから見えますと教えてくれた。
ここの志津川湾は、大小の島々の間に、養殖筏や浮きが、まるでおもちゃを置いたように広がっていて、独特の景観を作っている。2年前も来たが、そのときは、冬の夕方で写真はほとんど撮らなかった。今回は、夕方まで時間があったので写真を撮れた。なかなか面白い光景だ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
| 固定リンク
コメント
お返事ありがとうございました。
図々しく色んな事をお願いしたりしてしまいすみませんでした。
これからも、写真を撮り続け沢山のコンテストに応募し、腕を磨き一歩でも夢に近づける様に頑張ります。
投稿: 森谷純児 | 2010/07/07 17:45
森谷純児さま
山形を出てしまったので、付き合いのある方はいません。お役に立てず、すみません。
投稿: あおやぎ | 2010/06/23 14:00
お返事有り難うございました。
現在、PCでネットを繋げない環境にいるもので、大変申し訳ありませんが携帯からの返信と返信が遅れた事をお詫びを兼ねさせて頂きます。
昨年、体調を壊してしまい仙台から実家の河北町に戻ってきました。
現在も、一眼レフフィルムカメラで花を中心に山形の風景の撮影と多少ながらコンテストへの応募に頑張っています。
山形には、沢山の写真家の方々が撮影に来られている様ですが、なかなかお目にかかる事も無く、写真ギャラリーも無いのでお話を聞く機会も無いのですが、行く先々でお目にかかるアマチュア写真家の方々には今まで以上に積極的に声をかけ、話をして撮影技術を含めた情報収集をしながら頑張っています。
実家に戻ってきたのも人生の転機と思い、山形を拠点に活動をなさっている写真家さんのアシスタントで一から写真の勉強をしたいのですが・・・、大変あつかましく、大変失礼な事と承知なのですが、山形で活動している写真家の方をご存知であれば、是非ご紹介頂ければと思っております。
投稿: 森谷純児 | 2010/06/19 11:24
森谷さま
コメントありがとうございました。
「写真家になりたい」とのことですが、森谷さんのことを私は知らないので、答えるのは難しいですね。生活や経験や環境というものは人それぞれまったく違っているので、一般化してアドバイスしたところで、まったく参考にはならないと思いますし。しかも私がプロとしてやっているのは、「運」と「他にやるものがない」という理由が大きいのです。
ところで、38歳という年齢はまったく関係ないと思います。いや、別の意味では「ある」ともいえますが。それまでやってきたことを逆に生かせる年齢でもあるからです。しかも営業の仕事をしているわけですよね? 営業力は役に立ちます。
とにかく、自分の興味のあることを撮り続けるしかありません。それが第一歩です。次に、自分の写真と同じ方向性を持っているなぁと思える写真家を見つけて、話を聞きに行くという手はあるかもしれません。写真展に行って話しかけるのもいいし、直接電話して会ってもらうというのも、不可能ではないかもしれません。私もそうしました。それで何度も会ううちにノウハウを学びました。(森谷さんの場合、それは私ではなさそうです。ジャンルが違いますので)
具体的なものがないと、なかなかアドバイスは難しいので、言えるのは、今のところこれくらいです。
投稿: あおやぎ | 2009/08/25 18:20
初めまして、2年前のブログにコメントを入れる事は大変失礼と思ったのですが・・・。
営業職で忙しい日々をおくりながらも、山形と宮城を中心に週末は「花や風景写真」を撮りながら、日々写真家を目指している、河北町谷地出身(現仙台市)38歳です。
大切な自然を記録し残していきたいの一心だけなのですが、38歳と年齢も年齢なので、アシスタントにもなれず数少ない機材で独学でコンテストにも応募し頑張っているのですが・・・、写真で生計を築くのは並大抵の事では無い事も承知なのですが、写真家になるにはどうすれば良いのか解らないので教えて頂きたくコメントを書かさせて頂きました。
投稿: 森谷 純児 | 2009/08/25 09:29