国民投票法案成立 投票所での疑問
国民投票法案が参議院本会議で賛成多数で可決、成立しました。いずれ投票する日が来るのでしょうか。
国民投票法案が与党の賛成多数で可決・成立
(asahi.com http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200705140043.html 参照)
ところで、投票所での疑問があります。
先月、選挙がありました。俺も投票に行きました。
投票日が近づくと選挙管理委員会から葉書が届きます。名前が書いてある投票所入場整理券。それをハサミで切って持って行きます。
俺が指定されている投票所は、近所にある高校の体育館ですが、入っていくと、「どうぞ」と言われて、係員にその整理券を渡します。すると、名前が呼び上げられ、投票用紙が渡されます。
それを持って机の前へ行き、候補者の名前を書き、二つ折りにして投票箱に入れると、「ご苦労様です」と声がかかりますが、これで終りです。
不思議に思いました。
何か? それは、IDの確認がないことです。免許証や国民健康保険証の提示もないし、生年月日や住所を聞かれるでもありません。ということは、別人が投票できるということですよね。
もちろん、して悪いのですが、してもわからない方法になっています。どうしてなんでしょうか? 投票所に実際来た人と、チケットに書いてある名前の人が、同一人物であると、確認しなくてもいいんでしょうか。「そんな悪いことをする人はいない」などという、のんきな理由ではないでしょう? ここでは、たまたまそうなのか、どうもわかりません。それとも俺の勘違いでしょうか。
名前が「@@子さん」と読み上げられたとき、来ていたのが男性だったら、不審がられますが、同性だったらわからないでしょう。たまたま知り合いがそこに来ていてもバレますが、都会だと、その確率はあまり高いとは言えないし。悪意を持った人間が、この整理券を「売買」することを考えることはないのでしょうか。
国民投票が実施されることになったとき、どうするんでしょうか。
そういえば、日本でIDを確かめられることは、外国と比べて少ないように感じてきました。外国ではパスポートを携帯していて、国によっては、街を歩いていても、パスポート提示を求められたりしました。日本ではあまりありません。(外国人に対しては頻繁にやっているんでしょうか)
昔、アメリカ大統領が来日した日、地下鉄の銀座駅で、警官から職務質問を受け、持っていたスポーツバッグを開けさせられたことがありました。
当時やっていたアルバイト、ビルの窓拭きで使う「シャンプー」、「スクイジー」、軍手、20mのロープ、金具各種が出てきて、かなり怪しまれました。道具の使い方をいちいち説明して、ようやく解放されました。でも、そのときも、IDを証明するものは持っていなかったし、それですみました。
自分が、自分であることを証明するのは意外と難しいのです。でも、それをあまり気にしない社会というのは、みんな顔見知りで、「自分」が「自分」であることを証明する必要がない、悪いことができないという「村社会」の延長と考えればいいのか、個人などどうでもいい、つまり「庶民」と一くくりで考える「お上」の伝統が残っていると考えればいいのか、どうなんでしょうか。
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