2007初夏、車中泊の撮影旅(16) 広島県「壬生花田植」、下関から九州へ
6月4日、月曜日、
昨日の続きから。午後、壬生の花田植の祭りは最高潮に。さっき商店街で踊りを披露した小学生の田楽団のあと、本地花笠おどりの一団がやってきた。
「これは何だ?」と思わず目をみはってしまう。花笠とはこれのことか。山形県の「花笠踊り」とは、ぜんぜん違う。こっちのほうが派手だ。大きな傘状の骨に和紙の白い花をつけたもの。すごい。回転して踊る。傘の中で踊っているのは全部男性だそうだ。
次に、田んぼに飾り牛が入って、代掻き作業の真似をする。一列になって田んぼの中を、うねうねと歩く。ちゃんと牛は言うことをきいている。調教のたまもの。会場のアナウンスが、牛について解説してくれる。神社で準備中に聞いた話とだいたい同じ。
今は機械が発達し、牛を使役に使わなくなったので、調教が大変。音楽を聞かせたりして、1年間、世間に慣らす、田んぼに慣らす。牛は「農家の宝」。田んぼの労働で使い、最後は肉になる。
インドネシア・スラウェシ島のトラジャ族でも、水牛は「富」の象徴だった。どれだけ水牛を所用しているかが、その家の裕福度を示している。だから、「トンコナン」と呼ばれる船の形をした民家の軒には、水牛の角がたくさん飾ってある。ここは1週間続く葬式でも有名だが、その儀式で何頭の水牛を犠牲にできるかが、やっぱり裕福度を表わすと聞いた。(トラジャの葬式の写真は、a-Galleryで掲載しているので、そちらでどうぞ)
最後に、壬生田楽団と川東田楽団の入場。早乙女たちは、一列に並んで田植をする。その後ろでは、太鼓を打ちながら踊る男たち。これがメインイベント。彼ら田楽団は、過去、アメリカでも公演したことがあった。そのときは、実際田んぼを作って、1週間にわたって公演したのだという。芸能としてはかなりレベルが高いのは、俺にもわかる。
出店の数もそれほど多くなく、でも、子供たちが焼きそばなんか食べているのを見ると、懐かしい感じがした。素朴なんだけど、派手な祭りに、「いいなぁ」と感動した。
終わってから急いで道の駅に戻り、昨日も入った温泉アザレアへ。今日は無料開放。さっぱりしてから、出発。広島を目指す。そこで国道2号線に出て、西へ向かう。国道だが、バイパスにPがあったので、ここで泊まる。
こちらにも写真があります。
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そして今日は、6月4日、月曜日。午前4:45にPを出発。空がだんだん明るくなってきた。宮島が見える。ちょうどそのあたりで、太陽が出そうになったので、車を停め、朝焼けの写真を撮った。
国道2号線で、岩国市、徳山市、防府市、山口市などを経由して下関市まで。この国道2号線は、朝のラッシュに引っかかったせいか、ずいぶん混んでいたので、だいぶ時間がかかった。
下関から九州へ渡る。関門海峡フェリーを使う。本州・九州最短フェリーで、わずか13分。軽自動車550円、普通自動車750円。2隻で運行していたが、1隻エンジントラブルか何かあって、今は残りの1隻で運行。2隻に復活するのは、経営的にも厳しい事情があって、断念したと書いてあった。フェリーとしては最短だが、時間的にはもっと早くて便利な道路を使うのが普通なのだろう。でも、旅人には、のんびりとしたフェリーがお勧めだ。
下関発11:20。10数分で小倉に着いた。小倉の街中では道に迷ってしまい、こういうときカーナビ便利だなとあらためて思う。市街地で迷ってしまうと、なかなか元に戻れない。
なんとか小倉駅前に出て、国道322号線に入ることができた。これをずっと南下すると、香春町に。ここからは県道52号線で南に。ここはどのあたりだろうか。添田町くらいか? 新しそうな道の駅があったので、休憩、そしてブログアップ。
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コメント
九州までたどりついたんですね!お疲れ様です。
あもんさんの故郷は素敵ですね。
温かい雰囲気のお祭りに心が和みました。
今日、栄養と料理の6月号を見ていたら偶然、青柳さんの写真と文章を見つけたので読ませていただきました^^
夕食の献立に頭を悩ませていたので、青柳さんの記事でホッと一息つくことが出来ました。
田んぼと石橋文化も面白いですね。残りの旅もお気をつけて~。
投稿: みゆき | 2007/06/05 12:49
あもんさん
おはようございます。今は、福岡県久留米市付近のガソリンスタンドです。インターネット使えました。
これから佐賀市を目指しています。夕方は、日本海が見える長崎県の棚田まで行けるといいのですが。
投稿: あおやぎ | 2007/06/05 10:28
あおやぎさん。おはようございます。
広島の宝物を伝えてくれてありがとう
九州の旅のレポートも期待しています
投稿: あもん | 2007/06/05 07:07
あおやぎさん。おはようございます。
広島の宝物を伝えてくれてありがとう
九州の旅のレポートも期待しています
投稿: あもん | 2007/06/05 07:07