2007初夏、車中泊の撮影旅(付録5) 富山県砺波散居集落
5月26日の記事で書いたように、砺波平野の散居集落を見渡せる展望台は、夕方まで雨が降っていましたが、一瞬だけ、雲が切れて光が田んぼに射し込みました。そのときはフィルムカメラでしか撮る余裕がなかったので、その次の日ブログに載せた写真は、そのあとデジカメで撮った写真でした。でも、おとといフィルムの現像を終えたので、今日は、約束どおり、この写真を載せます。
「こんなことあるんだなぁ」という瞬間が、たまにあります。それは写真を撮っている人間にはたまらなく幸福な瞬間で、何か見えない力で撮らされているような瞬間でもあります。この偶然に感謝したくなります。
ついでに言うならば、写真のおもしろさは、こんな偶然が実際あるんだぁと知ることに尽きるでしょう。その偶然が、「ほんとにあった」と知っているのは俺だけです。なぜなら、パソコンを使えば、これくらいの「創作」はできてしまうからです。(自分以外は騙すことができるということです)
この写真は、夜中の3時に、宮沢賢治『風の又三郎』ふうの「どーどど、どどーど、どどーど、どどー」を奏でていた例の「極端に大きな音でバイクを走らせるにいちゃんたち」とともに、一生忘れられないものとして、心に刻みこまれたのでした。(トラウマになったのです)
初めてこのブログに来て、宮沢賢治の「どーどど、どどーど・・・」って、何の話?と、わからない方は、ぜひ、こちらをご覧ください。
「2007初夏、車中泊の撮影旅(7) 砺波平野の散居集落と、『宮沢賢治』」
ところで、彼らが宮沢賢治を練習しているのでは?と考えた瞬間、少し笑ってしまったのでした。あんな恐怖のどん底にいても、人間は笑えるんですね。
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