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2007/06/13

2007初夏、車中泊の撮影旅(25) 岡山から、兵庫県稲美のため池群、そして滋賀

070613
6月13日、水曜日、曇り

昨日は暑かった。北海道でも30度を越えていたそうですね。今日は、曇っているが、そのかわり蒸し暑い。水分補給量が昨日よりも多い。

それにしても、車中泊が長くなってきて、車が「ゴミ屋敷」状態になってきた。

今朝は、岡山県玉野市の道の駅、みやま公園を6時半に出た。国道2号線まで戻り、ひたすら東へ進む。姫路城をちらっと見て、国道を離れて稲美町へ。ここは、ため池が多いところとして有名だ。

郷土資料館へいって稲美町教育委員会のパンフレットをもらった。それによると「いなみ野台地は元来、水の乏しい原野でした。しかし、先人たちは永い時間をかけて、農業を営むためにため池・水路をつくり、人々の居住する集落をつくり、次第に豊かな田園空間へと発展させてきました。」

町内にあるため池は、昭和30年代には、140箇所以上あったものが、現在では89箇所だそうだ。

館の人はいう。ため池は俯瞰できないので、写真コンテストなどを参考にしながら、どんな視点があるのか検討中とのこと。たしかに、土地は平らで、展望台があるわけではなく、あったとしても、たくさんのため池を見るためには、航空写真しかない。資料館には天満大池(てんまおおいけ)を写した航空写真が展示してあった。その周辺にもたくさんのため池が見える。すごい、と思う。

それは特殊な目線だ。人々が日常風景としているのは、地面から見る景観だった。でも、飛行機ができてから、「すごさ」がわかったナスカの地上絵みたいなこともあるし。とにかく、多いだけで、すごいとは思う。

ため池の写真をわざわざ撮りに来る人もそれほど多くはないだろうが、とにかく、写真にするのが難しいのは確かだと思う。天満大池に行ってみた。

天満大池は、兵庫県でもっとも古い池で、古文書によると、その原型は、白鳳3年(675年)に築造されたといわれている。天満大池の近くにある神社、天満神社で祭ってあるのは、天満天神(菅原道真公)、大年大人(池大明神)。

また、ここは、「あさざ」という水生植物の生息地らしい。絶滅危惧種でもあり、全国で、ここと、茨城県霞ヶ浦、淡路島南淡町のため池の3箇所だけ。季節によるのだろうが(いつ咲くかは調べてないので)、今日は見つからなかった。公園に来ている人たちにも聞いてみたが「見たことないなぁ。役場で聞いてみたら、咲く時期も教えてもらえるでしょ」とアドバイス。その通りなのだが・・・。

池の周りは、一部は公園になっている。散歩する人、子供を遊ばせている人、ジョギングする人、白鷺が魚を獲っていたり、亀が岩の上で甲羅干ししていたり、というのが見られる。

稲美町から県道で、国道175号線に出た。セルフのうどん屋でうどんを食べる。こういう店、関東では少ない。さすが関西。たくさん目にする。

国道372号線に入る。これは神戸や大阪の市街地を迂回するような感じで、山側を東西に走っている。姫路から、京都の西、亀山まで。この道は何度か通っているが、田園風景の中を走るので、写真を撮るにはいい道だ。棚田あり、山あり、森林あり、そして趣のある集落の数々。道はそれほど広くはないが、車の数も多くはないし、お勧めの道だ。

亀山から国道9号線で、京都市、道は1号線になり、大津、草津を通り、栗東の道の駅で泊まる。


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コメント

棚田へようこそさん

コメントありがとうございます。
次に行くところは、その直前に決めるという、ほとんど行き当たりばったりの無予定な旅でした。写真を優先させると、こうなってしまいます。たとえば、誰かとどこかで待ち合わせをすることになると、それに縛られることになってしまいます。
トラブルはありましたが、なんとか車も壊れないで帰ることができました。そのうち、1冊の本にしたいと考えています。
北海道が暑いというニュースは聞いていました。どうしたんでしょうか。この天気の良さは。埼玉は、今日も真夏です。

投稿: あおやぎ | 2007/06/16 17:25

 私が神戸から丹波や近江に行くときに使う道を通られたのですね。おっしゃるとおり豊かな農村風景の中を走る楽しいルートです。予定が分かっていれば、どこかで待ち伏せしたのになぁ。
 もっとも12~14日は北海道に行っていました。涼しいだろうと思って普段着たことのない上着を着ていったら暑つーーーっ!
 無事に(アクシデントはあったようですが)御帰還されたようで何よりです。まとまったレポートを楽しみにしています。

投稿: 棚田へようこそ | 2007/06/16 11:06

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