2007初夏、車中泊の撮影旅(21) 熊本県八代干拓地、宇土の御輿来海岸、緑川流域の石橋群
6月9日、土曜日、
昨日の午後の話から。
轟水源のある宇土から、南へ30分、旧竜北町(今は氷川町?)に、八代干拓地がある。その景観の写真を撮りにいった。八代海に突き出た農業用地だ。これを一周する堤防の道があり、そこを走ると、干拓地と海面の高さがよくわかる。
車を停め、屋根のルーフキャリアに上った。足の怪我で足元がふらつく。安定しない。へっぴり腰だ。それでも、海よりも、干拓地が低いのがよくわかった。そのための頑丈な堤防だ。オランダのようなところだ。
散歩していた人の話では、もちろん、今まで海の水が入ってきたことはないという。当然かもしれないが。干拓地の突端には、桟橋があって、釣りをしている人たちがいた。海を挟んで反対側は、不知火町だ。陸地まで直線距離で、1.5kmしかない。
宇土に戻りガソリンを入れ、国道57号線の天草街道を戻る。午前中通った御輿来海岸で、夕日を待ってみようと考えたからだ。宇土市が出しているパンフレットによると、「御輿来海岸の岩は頁岩と砂岩互層からなり、鬼の洗濯岩のようにみえます。別名「ふとん岩」とも呼ばれています。沖合いは遠浅の砂浜で、干潮のときは、見渡すかぎり美しい波模様が望まれ、有明海の奇勝を形づくっています。」とある。
午前中は曇っていたが、午後4時、うっすらと太陽も見えるし、夕方に賭けてみよう。どうせ、「肉ばなれ直前」なので、足を休ませたいし。今晩はここに泊まろうと思う。
干潮は午後7時ころと聞いた。今、4時40分。なんとなく潮が引いている感じ。海岸線が沖のほうにゆっくり伸びている。
午後7時、太陽は、ちょうど雲仙岳の頂上近くに落ちた。かなり干潟の波模様が現れたが、残念ながら、雲があって、赤くはならなかったが、それでも、薄暗がりに広がる波模様は独特だった。
暗くなりかけたころ、3人の観光客がやってきた。大潮のときも来たことがあるといい、そのときは、干潟が1.5倍くらい沖に伸びたという。大潮と夕日が重なれば、すばらしい写真が撮れるのかもしれない。
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そして今朝、4時半に目覚ましをかけて起きてみたが、空は雲に覆われて、雲仙も見えなかったので、写真を撮るのをやめて、もういちど寝た。起きたのは7時ころだった。
宇土を通過し、国道3号線を進む。国道218号線で、美里町に。ここには、緑川流域の石橋群がある。
まず、ふたつの川(津留川、釈迦院川)が合流する地点に、橋がL字型に架かっている「二俣橋」。その先には、「大窪橋」。丸い橋で、形が美しい。
そして、有名な「霊台橋」。単一アーチの石橋としては、日本一の大きさ。1847年に、肥後の名工といわれた、種山石工三兄弟が造り上げた。国指定重要文化財。石組がすばらしく、美しい。今、この霊台橋の隣に、国道の橋が架かっているので、車は通らず、歩いて渡れる。
国道218をさらに東に進むと、矢部町の通潤橋がある。ここは、近くの棚田撮影のときに立ち寄ったことがある。観光地だ。日曜日正午、「放水」があるらしい。
走ったりするのはまだ無理だが、足の痛みもほとんどなくなり、これで一安心。
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