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2007/06/02

2007初夏、車中泊の撮影旅(14) 萩市、秋吉台、広島県井仁の棚田

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6月2日、土曜日、曇り

昨日の昼ころ、萩市に到着。少し市内散策。萩は、400年前、毛利輝元によって作られた城下町だ。旧市街には、高杉晋作誕生地の家、重要文化財の菊屋家住宅、木戸孝允旧宅などが点在している。とくに、菊屋横丁は、日本の道百選にも選ばれている、白壁(なまこ壁)が続く通りだ。

中学生の集団がいて、「こんにちは」と元気に挨拶された。聞いたら、社会科見学できているらしい。どこから?と聞いたが、埼玉の俺には聞いたことのない地名だった。それにしても、彼らは、みんなに(町で工事している作業員にさえ)きちんと挨拶する。「こんにちは」と挨拶されて作業員も少し照れくさそうに「こんにちは」と挨拶を返す。みんなに挨拶するようにと教えられてきたのだろう。その初々しさは素朴で悪くない。そういえば、俺が中学のとき修学旅行で来た東京で、外国人を見たら「ハロー、ハロー」と挨拶していたなぁ。英語以外の言葉をしゃべる外人がいることなど知らずに。

高杉晋作誕生地の家は、平日は公開していないようだ。門は閉まっていた。写真を撮っていると、宅配のおじさんがやってきて「ここが高杉晋作さんの家だよな」といって荷物をポストに入れていった。まだ生きているような言い方に、内心笑った。ハンコ、いらんの?

通りで人だかりができていた店。覗いたら、萩名物のお菓子を売っていた。俺もつられて、つぶあん入りの最中を買って食べた。程よい甘さ。

萩市から、秋吉台に向かう。車で40分くらいだ。ちょっと聞くことがあったので、美東町の役場に寄った。ドリーネ畑の場所をしりたかった聞いた。でも、観光課は、秋吉台エコミュージアムの中にあるという。そこまでは役場から車で20分くらい。

エコミュージアムの職員が地図を示して丁寧に教えてくれた。ドリーネ畑が耕作されているのは、長者ヶ森駐車場の手前、斜面の下の方にあった。カルスト地形の秋吉台にはところどころ窪地があり、そこを畑として使っている。栽培している作物は、ゴボウやキャベツなどだという。

ちょうど行った時、農家の人が作業していた。緑の草原の中に直径30mほどの円形の畑。独特の景観だ。ミステリーサークルのようにも見える。

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さて、帰ろうかな(どこへ?)と思ってエンジンをかけたとき、駐車場にいた外国人に声をかけられた。「トコロザワから? これで旅しているの?」「所沢って知ってるの?」

彼はバイダル・アティッラさんといって、移動販売の車でアイスクリームを販売しているトルコ人だった。だから、アイスは、もちろんトルコ風の、粘りのあるアイスだ。(ドンドルマだっけ?) いつもこの駐車場で商売している。カップで300円、コーンは350円。いくつかの雑誌でも彼の店が紹介されている。それを見せてくれた。

あとで、日本人の奥さんと、愛犬「マロン」もやってきた。バイダルさんは、10数年日本に住んでいて、日本語はぺらぺら。かなりの日本通だ。埼玉にも住んでいたことがあるので、「所沢」の漢字も読めた。今は美東町に住んでいる。

彼らの話は面白くて、1時間くらいしゃべっていた。俺も20年前(ずいぶん昔だ)、トルコにいっているし、山形県寒河江は、さくらんぼ繋がりで、トルコのどこかの町と姉妹都市だったのではないだろうか。(不確か情報) 寒河江の道の駅には、トルコ館という建物、そしてトルコ人が、ドネルケバブのサンドイッチを売っていたことがある。そんなことがあり、トルコに関しては親近感がある。

ブログに載せていいというので、彼の写真を撮る。彼らは日の落ちる7時ころまでいるというので、俺は、萩市に戻ることにした。泊まりは、萩市にある道の駅。

☆☆☆☆

今日は、6月2日。萩市を出て東へ向かう。江津市までは来た道を逆戻りだ。

どうしてかというと、明日3日(日)、広島県千代田町で、田植え祭りがあるからだ。実は、今回、この祭りの日に合わせようとしていたので、速くなったり、遅くなったりして時間調節していた。

でも、実際、天気やトラブルでどうなるかわからなかったので、明日の祭りに行くかどうか、今日まで決めずにいたが、なんとか、行けそうなので、道を戻ることにした。写真を優先させると、そういう旅になってしまう。当日にならないと、どこへ行くかわからないという・・・。

益田市のマックで朝食兼原稿書き。今日は曇りらしい。涼しくていい。

江津市へ行くつもりだったが、益田市で、道を間違え、国道9号線ではなく、191号線を走ってしまった。気がついたのは、だいぶたってから山道が多くなり、どうして海が見えないのかと思っていたら、違う道だとわかった。でも、このまま進めば、戸河内の棚田があるので、たぶん、この棚田に呼ばれたんだろうと解釈して、そのまま進んだ。目的地までは、少し遠回りにはなるが。今日は移動だけなので、時間があるので大丈夫。

戸河内インターの交差点から、186号線を600mくらい進んだところの狭い道を左折。道は忘れていたが、今は、「井仁棚田」と立派な標識が立っていたので迷うことはなかった。

「トンネルを抜けると棚田だった」と本や雑誌に書いたのは、ここ井仁棚田に初めてやってきた7年前のこと。戸河内からやってくると、この狭くて暗いトンネルをくぐることになる。車は中ですれ違えない、と思う。それくらい狭い。ただ、まっすぐなので、向こう側に車が近づけばわかるので、譲り合って通るのに問題はない。

そして抜けたとたん、棚田が広がる広々とした谷に出る。この自然の演出が効いている棚田だ。棚田の数は、324枚。昔、ここは筒賀村といったが、今は、安芸太田町になっている。展望所に立つと気持ちがいい。緑色の若々しい苗がそよ風に吹かれて揺れている。水の音、鳥の声。ゆったりした気分に浸る。

毎週日曜日、8:30~13:00、「棚田青空市」が開かれるようだ。今日は土曜日。明日が市の日? ただ明日は特別な日でもあるようだ。たまたまだが、明日、6月3日は「第9回井仁棚田体験会」が開かれる。10:00から。明日はにぎやかだろう。

そのまま道は山を下り、田之尻のほうに下り、国道191号線にふたたびぶつかる。これを広島方面へ。太田川沿いの道。雄大な風景が続く。

ここはなんというところなのか、エレベーターまでついているショッピングセンター(でも古い建物)があったので、食事。兼、このブログのアップ。


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