「石見銀山遺跡とその文化的景観」が世界遺産に
(石見銀山 大森の街並)
島根県にある「石見銀山遺跡とその文化的景観」が世界遺産に登録されるかどうか、微妙だったのですが、日本側の説得で、登録されることが決まりました。「逆転決定」だったので、その意外性に驚いた人も多かったのではないでしょうか? 正直、俺もその中のひとりです。
当ブログでも書きましたが、石見銀山に「登録延期」が勧告されていたのは、世界的価値がよくわかってもらえなかったからです。石見銀山に行って、俺は初めて銀山の世界的価値を知りました。でも、日本人のどれほどがそのことを知っているのでしょうか。日本人が知らないことを、世界で認めてもらうには、かなりの説得力がないとだめだろうと思っていたので、今回の登録はないだろうなぁと予想していたのです。ところが、「登録決定」のニュースが飛び込んできたので、驚いたわけです。
石見銀山が世界遺産に登録されたことは、日本側の説得が功を奏して世界的価値が認められたことであり、「よかったですね」と言いたいですね。ただ、すごい数の観光客が押し寄せ始めているらしい。観光業にとっては、世界遺産登録がどんなに効果があるか、ここでも証明されました。
ところで、最近、経済的・観光的効果を狙って、何でもかんでも世界遺産に登録しようとする自治体が出てきているらしいですね。もちろん、今回の石見銀山には、それだけの価値があると思いますが。
以下の記事にも、「平成15年にイコモス副会長を務めた西村幸夫東大教授は「最近は世界的知名度が足りない遺跡を申請しようとする自治体が増えている」と、観光振興を狙った安易な風潮を戒めている。」とあります。
石見銀山、世界遺産登録の舞台裏 欧州主導、アジア不利
(7月1日19時59分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070701-00000907-san-soci 参照)
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