« 今、何かと話題のモンゴル(3) 相撲と朝青龍について | トップページ | 今、何かと話題のモンゴル(5) 大草原のモンゴル族 1 »

2007/08/09

今、何かと話題のモンゴル(4) モンゴル相撲と日本軍

070809
モンゴル相撲のことを「ブフ」と呼ぶことは、昨日、一昨日も書きましたが、漢字では「博克」と書いていました。

中国内蒙古自治区ハイラルのナダム祭の「ブフ」会場には、パネルが展示されていて、その中に、興味を引かれた写真がありました。

昔、ハイラル郊外に「甘珠廟」という廟がありました。これは文化革命時代に壊されてしまいましたが、それまでは、この廟が「ブフ」大会の会場だったそうです。

その「甘珠廟」での「ブフ」大会は、1936年から始まりました。第一回目の優勝者は、ダムティン・ワンジルさんという名前だそうです。彼の写真も展示されていました。

その隣に展示してあったのは(↑に掲載の写真ですが)、1938年大会のとき、日本軍が撮った写真だそうです。当時、出場した力士が映ってます。「ドゾク」と呼ばれるベスト、「ゴダル」と呼ばれるブーツも、ちゃんと着用しています。軍人らしき人間は映ってないようですが。

この写真の時代背景を調べてみたら、こんな感じでした。
Wiki 「日中戦争」を参照

1937年(昭和12年)、7月7日、盧溝橋事件が勃発し、日中戦争が始まりました。写真の1938年は、その翌年にあたります。7月から8月にかけて、張鼓峰で発生したソ連との国境紛争、張鼓峰事件というのがありましたが、この写真が撮られたのはその頃らしい。さらにその翌年、1939年(昭和14年)、5月~8月には、ノモンハン事件で日ソ武力衝突がありました。

この写真を撮った日本軍人は、翌年のノモンハン事件に遭遇したのではないでしょうか。

Ya_2「今、何かと話題のモンゴル(3) 相撲と朝青龍について」

Ya_2「今、何かと話題のモンゴル(5) 大草原のモンゴル族 1」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ランキング参加中。クリックして1票お願いします。
Banner_01にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

|

« 今、何かと話題のモンゴル(3) 相撲と朝青龍について | トップページ | 今、何かと話題のモンゴル(5) 大草原のモンゴル族 1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今、何かと話題のモンゴル(4) モンゴル相撲と日本軍:

« 今、何かと話題のモンゴル(3) 相撲と朝青龍について | トップページ | 今、何かと話題のモンゴル(5) 大草原のモンゴル族 1 »