モンゴル国に行ってきました (2) 草原、草原、また草原の道
草原の国モンゴル。
ほんとに草原だらけなんですね。そして「道」の概念が変わりました。
車のドライバーの運転を見ていると、まるで馬を操っているようです。ハンドルを回しているところは、馬の首をなでているように見えました。これは俺が「モンゴル人は騎馬民族」というイメージを持っているので、とくにそう見えてしまうということはあるのかもしれません。
ただ、同行の作家Sさんと話をしていたら、Sさんも全く同じように感じていたらしいので、俺だけの思い込みでもなさそうです。
車は草原のどこを走ってもいいそうです。ドライバーは、日によって、天気によって、走る轍を変えています。だから、進んでいた轍が、大きな石が転がっていたり、溝ができていたりして、突然行き止まりになり、バックで戻るということも何度かありました。
ドライバーに聞いてみました。どうやって道を覚えているんですか?と。彼は、地形を覚えているそうです。たぶん、「道」を覚えるというのは、「車の轍」を覚えることではなくて、彼が言うとおり、地形を覚えることで、方向は決めるけど、通る轍は毎回変わっているのでしょう。つまりそれは、馬を走らせるのと、同じことなんですね。
ただ、地面の状態で、走りやすい轍というのができます。だから、走りやすいところは、多くの車が通るので、ますます轍の跡がはっきりしてくる、ということがあります。そうなったところが、俺たちが「道」と呼んでいるもの、と言っていいのではないでしょうか。
草原の「道」って、とてもおもしろい。日本じゃ考えられない。実際に行ってみないとわからないことってありますね。それが旅の一番の楽しみでもあります。
ところで、「○○町まで、ウランバートルから@km」と表記されるんですが、もちろん、直線距離ではないそうです。でも、どの轍を通った距離を計っているんだろう?と、不思議に思ったのでした。
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コメント
未央さん
コメントありがとうございます。まさかモンゴルがこんなに話題になるとは思ってなかったので、びっくりです。
とにかく、草原は人の心を癒しますね。高砂親方のほうが癒されて帰ってきたという話は、うなづけます。
投稿: あおやぎ | 2007/09/01 10:59
おかえりなさーい。
私も実は、司馬遼太郎と椎名誠にあこがれて
4年前にモンゴル、草原を馬でかけぬける!ツアーに
申し込んだんです(いけなかったんですが)
なので。とても楽しくブログを読ませてもらってます♪
いろいろとタイムリーではあるけれど
やっぱり行ってみたです。モンゴル。
投稿: 未央 | 2007/08/31 19:24
acornさん
コメント、ありがとうございます。最近は「棚田」ばかり撮っていたので、モンゴルという国は、遠い国でした。でも、今回モンゴル行きの話が来たとき、そういえば、昔は、こういう所が好きだったなぁと思い出しました。
モンゴルではありませんが、中国新疆ウイグル自治区はロバ車で旅したし、チベット高原は馬でメコンの源流を目指したこともあります。
モンゴルは、やっぱりテントを持って馬で旅するのが一番楽しそうです。やる機会はないかもしれませんが。
ところで、念のために、モンゴルでコメを作っているか、ガイドさんに聞いたら、「作っていません」とのこと。さすがにモンゴルには棚田はないようです。
投稿: あおやぎ | 2007/08/27 23:08
青柳さん、お帰りなさい。
モンゴルという国は、私の海外旅行の嗜好性からいうと行きそうな国ではありますが、
そう度々海外旅行ができるような身の上ではない者にとって、
優先順位を考慮すると結局は行かずじまいになってしまいそうな気配が濃厚です。
という訳で、他とは一味違う青柳さんの土地に密着した旅日記を楽しみにしています。
投稿: acorn | 2007/08/27 21:35