今、何かと話題のモンゴル(6) 大草原のモンゴル族 2
ハイラルから、ロシアとの国境、満州里に行き、2泊したあと、ふたたびハイラルに戻ったとき、何日か前、北京で知り合った日本人青年(海外青年協力隊員)のWさんと再会しました。
もうひとり、満州里で知り合ったシンガポール人バックパッカー(華僑)と3人で、ハイラル郊外の草原に行くことになりました。
俺にとっては、2度目の草原です。
この前は、公共バスで行ったのでしたが、今回は、旅行社で車を頼んで回ることになりました。
前回も立ち寄った草原のゲル(天幕住居)のレストランへ行って、「ショウバーロウ」という、羊肉の料理を食べました。これは、羊肉を豪快に切った塊を水で煮たもの。塩や香辛料などは、一切加えない。その骨付き肉を手づかみで食べるのが、モンゴル伝統料理「ショウバーロウ(手扒肉)」です。これはうまかった。羊の臭みがまったくないんです。「これが羊の一番おいしい食べ方です」と、Wさんは教えてくれました。
レストランからの帰り、大草原の中にゲルを見つけたので、訪ねることにしました。
主人はダリマさんといいました。ダリマさん一家は、奥さんと5人の子どもの7人暮らし。羊100匹、牛50頭、馬15頭飼っていて、1台トラクターも持っているといいました。牧畜民としては、裕福な方らしい。夏の間、3ヶ月ここで放牧し、冬は南の定住地へ帰ります。
奥さんが、バターとパンを出してくれました。バターもパンも、もちろん手作りです。バターは「ハバ」と呼ばれる筒状の器に牛乳を入れ、約1000回棒で攪拌すると、バターが分離してきます。Wさんによると、このあたりの牛乳の脂肪分は日本の牛乳の2倍はあるという。分離したバターをスプーンで集めて茶碗に盛ります。
長男が、ゲルの真ん中に置いてあるストーブで、ミルクティーを作り始めました。大きな塊の茶をナイフで削って湯に入れ、そのあとミルクを入れるとできあがり。熱々のミルクティーはおいしく、俺たち3人は大満足したのでした。
「今、何かと話題のモンゴル(7) 「蒼き狼」の末裔、モンゴル相撲の力士」
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