新しい単位を流行らせよう (1) 何でも単位にできそうです
ちょっと前のニュースですが、韓国で尺貫法が廃止されたそうです。
外国との貿易など、グローバル化へ向けてのことらしい。また、尺貫法は日本植民地時代の遺物だと考えもあるようです。
違反すると、50万ウォン(約6万円)の罰金なので、こっこう厳しい法律です。
単位というのは、人が考えたひとつの約束事にすぎません。
単位を合わせるメリットは大きい。それを使えば便利だからという考えは俺にもわかります。
日本も明治以降、メートル法を採用して単位を世界に合わせたことで、経済大国になりました。
でも、ひねくれ者の俺は思いました。逆に言えば、何を単位にしてもいいわけですよね。
おもしろいおじいさんがいました。中国雲南省の元陽から金平へ向う山道で、道を尋ねたときでした。「金平の町まで、あとどのくらいですか?」 すると、沿道の村に住んでいるおじいさんは、こう答えたのでした。
「2元(約30円)!」
おじいさんは「キロメートル」という距離や、「何時間、何分」という時間ではなくて、公共バスの料金で教えてくれたのでした。バス料金がひとつの単位になっていたんです。これには不意をつかれました。そしておもしろいと感心しました。
考えてみれば、地図を見たことがないからキロメートルなんて実感がないだろうし、時計を持たないから何時間なんていうのも実感がないんでしょう。それよりも確実なのは、バスに乗ったときに払わなくてはならない料金。
おじいさんの生活から生まれた単位なのでした。そしてそれは、俺を一瞬動揺させましたが、「あぁ、2元くらいか」と、だいたいの距離は俺にもわかったので、これもりっぱに単位として使えるなぁと思ったのでした。
(つづく。明日は、具体的な新単位の提案です)
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コメント
baytokyoさん
コメント、ありがとうございます。
これは、中国雲南省南部の馬関という町の近くで出会った棚田です。
雲南の山道がテーマの話だったので、この写真を使いました。霞がかかり、累々と重なる雲南の山並みの特徴をよく表していると思います。
何のテクニックも無い写真ですが、やっぱり棚田の持つ力に助けられている、ということなのでしょう。素材の良さを、ただ素直に引き出せばいいのかな、と思いながら写真を撮っています。
これからも、「一心一写」をよろしくお願いします。
投稿: あおやぎ | 2007/09/29 11:31
はじめまして。
あんまり素晴らしい棚田の景色だったのでコメントさせて頂きました。霞んだ感じの緑がいい色合いですね。やっぱりプロの方の写真は違うなあと寒心いたしました。
今後の更新楽しみにしています。
投稿: baytokyo | 2007/09/29 05:17