ミャンマーの僧侶たち拘束される
ミャンマーには敬虔な仏教徒がたくさんいます。3年前の10月の満月には、ヤンゴンの中心地に建っているスレーパゴダでお祭がありました。そのとき、信者が次から次へとやってきて、境内には、たくさんのローソクが灯されました。(↑の写真がそうです)
決して過激でも派手でもなく、静かで慎ましやかな祈りなのですが、内に秘めたエネルギーのようなものを、ひしひしと感じたものです。普段はおとなしいけど、怒ったら怖いよ、という感じでしょうか。
1988年以来の大規模なデモです。あのときは、たしか学生が中心でした。今回は僧侶です。ミャンマー人たちが尊敬する僧侶たちは、民衆の不満(民主化というより、苦しい生活のこと)を代弁しているのでしょうか。
ミャンマー情勢は予断を許しません。この写真のスレーパゴダでも昨日、デモ隊と治安部隊の衝突がありました。そして今日のニュースでは、治安部隊がヤンゴンなどの複数の寺院に突入し、僧侶たちを拘束したようです。
ところで、この軍事政権を支えている隣国、中国は、「内政不干渉」といって、この政権の援助を続けています。ただ、最近、批判があるので、民主化を促す方向へ傾きつつあるとも聞きました。でも、そもそも自分の国が民主化してないのに、ミャンマーの民主化を進めるという図式は、パクリ遊園地同様、漫画的で笑ってしまいます。(民主化すれば、すべてバラ色とも思わないですが)
大国の思惑が、小国の一般市民の幸不幸を左右してしまうどうしようもない現実があります。
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コメント
未央さん
ミャンマー(ビルマ)へ実際に行っているので、具体的なAさん、Bさんの顔が浮かび、彼らが混乱に巻き込まれていると思うと、観念的にではなくて、もっと身近なものとして感じます。未央さんも同じだと思いますが。
今後どうなるのか、心配ですね。
投稿: あおやぎ | 2007/09/27 23:26
私の中ではやはり、ビルマ、バーマですね。
スーチーさんのこと僧侶や学生のことは
ずっと気になっていましたので今回のことはまさに
涙が止まりません。
10年前、タイの最北メーサイからちょこっとだけ
ビルマにはいったことがあります。
・・・ちょうどそのころあおやぎさんの本と写真と出逢ったのですが。
投稿: 未央 | 2007/09/27 22:39