太鼓打ち、富田和明さん。「30年後の俺へ。太鼓、打ってますか?」
太鼓打ち、富田和明さんの昨日の公演は大成功でした。みんなお客さんは「おもしろかった」といっていたし、実際俺もそう思います。
以前書いた富田さんの話はこちらでどうぞ。
「和太鼓奏者、富田和明参上!(2007/09/21)」
それにしてもよくここまでやったなぁというくらい、凝った舞台だったのではないでしょうか。出演者も多かったし。和太鼓演奏というカテゴリーには納まりきれない、まるで、ミュージカルを観たような気分。ほんとに富田さんらしい舞台でした。大いに笑わしてもらいました。
富田さんが以前参加していた「東京打撃団」のメンバーも参加していました。「東京打撃団」の代表、平沼さんと久しぶりに会って話をしました。平沼さんは、「最近は少なくなったけど、富田は、味のある太鼓打ちのひとりです」といいました。なるほど、そうかもしれません。テクニックがどうのこうのというのではない、味のある「太鼓打ち」。
富田さんは、ねっからの「太鼓打ち」なんですね。「ミュージシャン」でも、ましてや「アーティスト」でもないのかもしれません。
それなら俺も「写真家」であって、「カメラマン」でもないし、ましてや「フォトグラファー」なんかではありません。もっとも、俺の場合、この肩書きが何であれ、いずれ、肩書き無しの人間になるのが夢なんだから、結局今はどう呼ばれてもいいですが。
この30年間で彼を励まし支えてきた友人・知人・ファンの人たちが、いっしょになって富田さんの太鼓打ち30年間を祝っているような舞台で、あたたかい気持ちになりました。人柄なんですね。うらやましい。その記録写真を撮れたことは光栄なことでした。
最後の挨拶で、富田さんは言いました。
「30年後の俺へ。太鼓、打ってますか?」
打っていると思います。「60周年おめでとう」と俺も言ってみたいです。そのときは、また写真を撮りますよ。
俺も真似して言ってみます。
「30年後の俺へ。写真は撮っていますか?」 ・・・生きていればね。
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