2008年の干支、「子 ねずみ 鼠」のトンパ文字
ぼちぼちと、このブログに「トンパ文字 年賀状」などの検索ワードで来てくれるようになりました。2008年の年賀状の季節になったんですね。
俺は、旅が多く、季節感の少ない東南アジアなどの外国へも行くし、普通の会社員ではないので、正月、お盆などの決まった休みもないので、意外と季節には無頓着かもしれません。唯一、田んぼの色で感じてはいますが。
なので、「年賀状」「トンパ文字」「象形文字」「干支」などの検索ワードが来ると、あぁ年末が近づいているんだなぁと感じます。
とりあえず、2008年の干支、「子」のトンパ(東巴)文字の基本形を載せておきます。これから年末にかけて、徐々にパターンを増やしていきます。参考にしてください。
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「ネズミ」というと思い出すのは、元陽のモンピン棚田で民家に泊めてもらったときのこと。
その日一日、太陽の光を受けて、刻々と変化する棚田をずっと見て過ごしました。最後は西側に太陽が沈み、1日が終わり、なんて贅沢な時間の過ごし方ができたろうと、そのときは、満足だったのですが・・・。
さて町に帰ろうとして、最終バスを待ったのですが、7時半の予定が、8時になってもバスはやってきませんでした。月も昇らない真っ暗な夜で、まったく途方にくれてしまいました。
と、そのとき、暗闇で口笛が聴こえました。よほど真っ暗な闇が怖かったのでしょう。ハッとして身構えてしまいました。そして灯がつきました。地元の青年が持っている懐中電灯でした。
彼は村へ帰るイ族の青年で、俺が事情を話すと、「バスは来るときと来ないときがある。良かったらうちに泊まって、明日の朝、元陽に戻ればいい」と親切に言ってくれました。これ以上、この暗闇で来るか来ないかわからないバスを待つのは、危険も感じたので、この青年の好意に甘えることにしました。
それで彼の家に1泊させてもらったのですが、夜中、何かの拍子に目が覚めて、窓から射し込む月明かりに照らされた床をボーっと見ていると、黒い小さい影が、いくつも横切っていました。ネズミたちの運動会が始まったのです。
障害物競争でもやっているのか、俺の布団の上や腕にも登ってきて、そのたび、ネズミを振払ったりして、ほとんど眠れませんでした。
翌朝、彼のお父さんはニコニコしながら「よく眠れたかい?」と聞くので、「もちろん、よく眠れました。ありがとうございました」と、俺は目に隈をつくりながら、爽やかに嘘をついたのでした。
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