トンネルを抜けると、桃源郷だった (2) 桃源郷はどこにある?
「桃源郷」は、ほんとにあるのでしょうか。
などと、子どもじみたことを言ってるオヤジは、傍から見たらキモチ悪いのは重々承知の上で、あえて書きます。今までも何度か「桃源郷」については書いていますが。
「桃源郷」というのは、「ある」と信じる人にしか「ない」というのは当然としても、「ある」と信じる人にとっても、「桃源郷」にたどり着いたとたん、「桃源郷」ではなくなる矛盾したものをはらんでいる気がします。
だったら結局ないんじゃないかと言われれば、たしかにそうです。でも、俺はこの「矛盾」こそ、「桃源郷」の本質なのではないかなと思うのです。
「ない」と頭ではわかっていて、「ある」と心が信じている状態、と言ったらいいでしょうか。過程にこそ「桃源郷」を探す意味が隠されているのではないか、ということなのです。旅の過程と、ちょっと似ているかもしれません。旅先を想像して幸せになり、実際行ってみたらたいしたところではなかったと幻滅することもあります。そもそも旅に、目的地がなくてもかまいません。
映画 『トンマッコルへようこそ』でも、「闘わない」人たちのいる「桃源郷」を守るために「闘ってしまう」という矛盾がおきますが、でも、その矛盾を抱えていくしかないというのが生き物の宿命なのかな、なんて思いますけどね。どうなんでしょうか。
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コメント
hitさん
コメントありがとうございます。
楽しんでいただければうれしいです。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: あおやぎ | 2007/11/18 09:41
いつも美しい写真をどうもありがとうございます。
ネットの中でも唯一憩いのひとときです。
この写真も何か懐かしさを感じます。
これからも楽しみにしています。
投稿: hit | 2007/11/17 23:54