「ヴァーチャル・ウォーター」という考え方 (1)
「ヴァーチャル・ウォーター」(仮想水)とは、食糧を作るために必要な水のことです。
外国から食糧を買うということは、間接的に水を買うということになるという考え方です。
考え方としてはあるなぁと思います。何より、小麦何トン、マグロ何トン買っているというよりも、「水(しかも淡水)」に絞り込み、世界の淡水の何パーセントを買っているのか、あるいは独り占めしているのかを示されると、その深刻さがわかりやすいということがあるからです。
食糧問題は、イコール、水問題でもあるのですね。
「1年間に日本が輸入しているバーチャルウォーターを計算すると、合計1000億トン。日本国内での水資源使用量は900億トンですから、国内で使うのと同じぐらいの量の水を海外に頼っていることがわかりました。」
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日本が、このヴァーチャル・ウォーターを買いあさることが、いずれ世界的な批判を浴びることになるだろうと心配する声もあります。
淡水は、地球の水の2.5パーセント。そのうち70パーセントは極地水、30パーセントが地下水、そして、河川はわずかに0.3パーセントにすぎません。そのわずかな水で右往左往している俺たちなんですね。
これからの人口増加に伴って、このわずかな水を争うことの深刻さ・・・。日本人は幸運にも水に恵まれているので、その深刻さがなかなかわからず、鈍感なのかもしれません。
頭で理解しても、体が感じなければ、何もやらないんですよね。俺も含めて。
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