「撮らされた写真」
そのとき雲南省のアイニ(ハニ)族の民家のベランダで、女の人たちが裁縫の仕事をしているところを撮っていました。
たぶん、この少年は、そのとき現れたのでしょう。少年がいたことは覚えています。ただ、この写真を撮った記憶がありませんでした。
そんなバカなと思われるかもしれません。でも、あとでフィルムを現像して、はじめてこういう写真を撮っていたことを知ったのです。
もちろん、前後のコマも俺が撮影した写真なので、他人が勝手にシャッターを切ったということはありえません。
俺が無意識で撮ったのは間違いなさそうです。あのときは、女の人たちの撮影に気を取られていたので、藍染の布の間から顔を出した少年に、一瞬で「いい」と反応しシャッターを切り、すぐ元の体勢に戻ってしまったので、忘れたのかもしれません。
たまにこういうことがあります。それを「撮らされた写真」と呼んでいますが。みなさんはないでしょうか?
| 固定リンク
コメント
Jhon.Jhonさん
この少年だけでなくて、つい「撮らされてしまう写真」というものがあるんですよね。
たぶん、それだけ何か力を持っているんだと思います。その力を素直に受け止めたとき、自然とシャッターを押してしまうのかなぁと。
あとで見ると、意外といい写真だったりします。
ブログのリンク、ありがとうございます。
投稿: あおやぎ | 2008/04/11 12:19
本当に素敵な写真ばかりで
ついつい、じっと眺めてしまいます
「撮らされた写真」ですか・・・
この少年には、そんな力がありそう
たくさんの方に見て欲しいので
記事の中では無く、ブログにリンクさせて頂きますね
投稿: Jhon.Jhon | 2008/04/10 21:55