チベット自治区ラサでの大規模暴動 2
写真は、ポタラ宮を望むチベット・ラサのジョカン寺の屋上です。
ラサの、あるチベット寺院に行ったとき、青年僧から「日本人?」と聞かれて「そうです」と答えると、「ちょっと見せたいものがある」といって連れて行かれたのは、倉庫のようなところに無造作に置かれた一体の仏像でした。
ただ、普通ではなかったのは、弾の跡がいくつも空いたスクラップ状態になった仏像だったのです。
「これは文化大革命のときに、漢民族に壊されたものなんだ」
一旅行者としてチベットを旅していても、当時から、漢民族とチベット族との反目は感じていました。
日本人は(とくに俺は)漢民族に見えるので、ある祭りにいったとき、漢民族だと誤解されたようで、チベット僧から棒で小突かれたこともあります。今、もし、中国のチベット圏を旅するなら、漢民族に間違われないようにしたほうがいいと思います。
普段はチベット族も穏やかですが、いったん均衡が崩れると、心の深いところでくすぶっている憎悪に火がついてしまうということでしょう。
暴動はチベット族が一方的に起こしたもので、中国当局は、鎮圧に当たって銃撃はしていない、ラサはもう平静を取り戻したみたいな発表をしていますが、誰か信じる人がいるのでしょうか。
| 固定リンク
コメント