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2008/03/09

【ひとり会議 その十】 エコ商品て環境に優しい?

080309
【ひとり会議 その十】 エコ商品て環境に優しい?


ボゾルグ: この前、地球の「こころ」を感じるって話があったけど、その「こころ」が「地球をこれ以上壊さないで」と言っていることは、なんとなく感じるとしても、やっぱり、具体的に何をすればいいのかちょっとわからないな。

さぶじい: 地球環境を守ろう、ということは誰も異論はないでしょうが、異論がないということは、逆に言えば、「環境保護、環境保護」と、お題目のように唱えていても、何にもならない。むしろ、唱えることで安心してしまうということにもなってしまう。

ボゾルグ: 安心するという意味では、「エコ商品」も似てるよ。なんだか、この「エコ商品」というものが、信用できないんだよね。うさんくさい。「エコ商品」を使うことが、環境のことを考えていると思い込んで安心できる、一種の免罪符にもなっているんじゃないの。

桃: 私は、使うことに反対はしないけど、メーカーは、その心理をついている部分も、たしかにあるでしょうね。環境にいいことを何かしたいと思い始めている人たちが増えている。でも、何をやったらいいかわからない。そこで、手軽に、目に見える形でできるのが、エコ商品を使うこと。

ボゾルグ: だいたいにして、環境の悪化は、人間の大量生産、大量消費、大量廃棄が原因でもあるんだから、ほんとに環境を考えるなら、商品そのものを買わないということが、一番のエコだろ?

ビーノ: そしたら、ボクなんか、一番のエコだね。見て見て。服も買わないし、テレビも買わないし、携帯も買わない。電気も使わないし、グルメでもない。廃棄物はオシッコとウンコとCO2と熱だけ。ちょっと毛が抜けるけどね。

さぶじい: 矛盾ですな。エコ商品を作るためにもエネルギーは使っているわけだし、今持っているものを、とにかく長く使うことが一番のエコのはずなのに。たしかに、ボゾルグさんが言う通りなんですが、しかし・・・。

ボゾルグ: 電化製品なんか、まだまだ使えるのに、「電気を節約できる商品ですよ。環境に優しいエコ商品ですよ。たくさん買ってください」とコマーシャルして、購買意欲を刺激する。でも、その節約分なんか、本体の値段に比べれば微々たるものだし、しかも、買い換えたら、前の商品は捨ててゴミにしてしまうわけで、結局、一番環境に優しいのは、使えるものは捨てずに使うことなんだと思うけどね。そういえば、CO2排出が少ない電車で出張しましょう、みたいなコマーシャルもあるね。たしかに電車からはCO2は出ないかもしれないけど、その電気を作るときはCO2を出しているし、車両や線路や駅舎をつくるにも、CO2を出している。

さぶじい: そんなことを言い始めたら、それこそ、「何をやっても無駄だ」ということになってしまいますな。少なくとも、自動車よりは、電車を使うほうが一人当たりのCO2排出が少ないのは事実だし、今は、比較の問題ではありませんかな。まったくCO2ゼロの乗り物が発明されるまでは、まだまだ時間はかかるし、かといって、それができるまで何もやらないというのもどうでしょうか。少しでも、少ない方法でやっていきましょうという方向性は重要なのではないですかな。

桃: あんたのように、何でもかんでも文句を言う人はいるわね。そう言う人に限って、何もやらない。でしょ?

ボゾルグ: そこをつかれると痛いなぁ。でも、なんだか、俺にはメーカーが、「売るため」にだけ、安易に「エコ」と名づけているような気がしてしかたないんだよね。信用できないのは、そこだよ。

ビーノ: ボゾルグ、ひねくれているよ。この前も、「地球温暖化は100パーセント人為的なものかどうかわからない」「温暖化で海面上昇するなんて、ほんとかわからない」なんていってたよね?

ボゾルグ: 俺は疑り深いだけだよ。

さぶじい: 疑うのは大切です。しかし、疑ってばかりいても、環境問題はなかなか前に進まないのではないですかな。何が原因か、将来どうなるのか、今どうすればベストなのか、などと、誰にもわからないのですからな。なにしろ、人類誕生してから、これほど大きな試練は初めてなんです。疑わしくても、手探りで行くしかないと思いますよ。何もしないよりましです。仮に温暖化して大きな被害が出なかったとしても、それはそれでいいでしょう? そして、メーカーも、商品を売らなければ、つぶれてしまうので、売るしかないわけです。社員には家族もあるし、メーカーがつぶれていったら、日本経済がどうなるか。それこそ、ボゾルグさんが恐れるように、生活水準を落とさなければならなくなるかもしれないですよ。

ビーノ: ボクから言わせてもらえば、生活水準を今のままで、CO2を減らそうということじたい、間違っているんじゃないの? ボクのような生活をすれば、いっぺんでCO2は減るよ。

ボゾルグ: はいはい、その通り。でも、申し訳ありませんが、俺たちは、ビーノ様みたいな生活は無理なんだよ。犬とは違うんだ。

ビーノ: 犬って、またボクをバカにしてるだろ?

ボゾルグ: 犬は、廃棄物も食べちゃうくらいだからなぁ。「廃棄物ゼロ」って、スバラシイね。ビーノたちは、りっぱなエコ動物だよ。

ビーノ: ひど~い! ボク、ウンコなんか食べないよ。ボゾルグは、犬差別主義者なんだよ。

桃: まぁ、まぁ、ふたりともやめなさいよ。たしかにボゾルグがいうように、「エコ」と名前を付けさえすれば売れるという、エコ偽装みたいなものもあるわ。それは注意しないとね。古紙を使ってないのに、「古紙何パーセント」と、だまして売った製紙会社のニュースがあったばかりだし。とにかく、人間はエネルギーを使いすぎ。それを抑える方向はまちがってないはずよ。「地球のこころ」と同じ方向だと思うわ。ところでビーノ、あんた、口もと黄色いわよ。

ビーノ: ドキッ!

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