映画 『狩人と犬、最後の旅』 を観て 1
映画『狩人と犬、最後の旅』を観ました。
出演: ノーマン・ウィンター、メイ・ルー
監督: ニコラス・ヴァニエ
監督のニコラス・ヴァニエは、06年、シベリア横断8000kmという偉業を成し遂げたフランスの冒険家でもあります。彼がカナダ北極圏を横断中に出会ったのが、ノーマンでした。狩人のノーマンの生き様に感動し、映画化を決めます。
映画は、ノーマンと奥さんメイと、ソリを引く、アパッシュなど犬たちとの絆が、北極圏の雄大で美しい風景の中でつづられます。特に冬のシーンは、すばらしい。
実際ノーマンがここで遭遇したエピソードを再現するという形で撮影されたということです。なので、氷の湖に落ちるシーンも、実際もう一度落ちてもらって撮影しました。ノーマンは、芝居はできないので、寒くても痛くてもいいので、もう一度落ちると言ったそうです。なので、水から上がったあとの髭から垂れ下がる氷とか、手のかじかみは、本物なので、迫力があります。
断崖絶壁から落ちそうになったときの犬たちの必死の表情も、作り物ではありません。犬にとっては、仮にそれが安全を確保した上での撮影であっても、実際の危険な出来事に変わりありませんからね。思わず、犬嫌いの俺も、この犬たちが、いとおしくなってしまいました。
マイナス50度にもなる過酷な条件で、2冬にもわたる時間をかけたこの映画は、観る者を感動させずにはおきません。
この映画の映像には圧倒されます。お勧めの映画です。
| 固定リンク
コメント