ふたつの災害/ミャンマーのサイクロンと四川大地震
ミャンマーのサイクロン災害での死者は、政府発表で3万8千人。(国連推定では10万人)
中国四川大地震では、今の時点で1万数千人。
奇しくも、ふたつの国は、隣どおしで、中国はミャンマーの軍事政権を援助しています。ミャンマーでは国民投票を強行し、中国では、オリンピック聖火リレーを続けています。(これに批判があったようで、昨日は、1分間の黙祷をしてから始めました)
ミャンマーでも、中国でも、さかんに、政府(or軍)が、救助しているシーンや、救援物資を手渡しているシーンをテレビで放映しています。一方で、外国メディアの報道規制をするところも両国同じです。
そして、両国とも、外国からの物資は受け入れるけど、救助隊(人間)は受け入れません。(ミャンマーは昨日、ようやくタイの医療チームは受け入れました。それと周辺国にようやく援助要請を出したようです。日本人レスキュー隊員の話では、救助方法というのは隊によっても違うらしく、ましてや言葉が通じないところでの合同活動は、難しいという事情もあるようです。日本でも、「受け入れない」と言って問題になったこともあったような・・・)
と、思っていたら、昼過ぎのニュースで、中国は日本隊を受け入れると発表しました。それにしても、遅い・・・。
この両国の体質は似ています。何かを恐れているようです。救助の遅さや、被災者の不満や、「おから工法」による脆弱な建物を、世界に報道されるのを警戒しているのでしょうか。
この緊急時に、人命救助を優先させるべきはあたりまえの話ですが、そうではない(ように見える)政府というのは、どこかおかしい。救助が遅れたことで、死亡する犠牲者が増えたとすると、これは人災です。日本でも、大地震が起こるので、対岸の火事ではありません。
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コメント
たしかに「人あっての国」。
中国ばかりではありません。最近の日本を見ていると、日本もそうあってほしいと思いますね。
投稿: あおやぎ | 2008/05/16 10:09
中国とミャンマーはやってる事が本当に似ていますね。
政府の面子、体裁ばかり気にするところが…。
それよりも人命救助でしょう。
天災による被害が大きかった事もあるでしょうが、
被害者救援を迅速にやらなければ、いつかこの事が後に、天安門事件のような事態を招かなければ良いのですが…、心配です。
国あっての人では無く、人あっての国である事を忘れないで欲しい物です。
国家安泰を願うならば…。
投稿: 祝融 | 2008/05/16 00:56