第4回アフリカ開発会議 (3) マダガスカルは棚田の国
マダガスカルに行こうと思ったのは、棚田があると聞いたからでした。
でも、最初は「ホントかなぁ」と、半信半疑でしたが、調べてみると、コメの生産量が世界第20番目(1995年)で、一人当たりの年間のコメ消費量にいたっては、世界でもトップレベルの「コメの国」であることがわかりました。
マダガスカルへは、バンコク経由で行きました。バンコクから乗った飛行機は、9時間ほどで首都アンタナナリヴの上空に差しかかりました。雲が切れて赤と緑のコントラスト鮮やかな大地が目に飛び込んできました。
大地に敷き詰められた長方形の連なりが、水田であることを知って、内心ホッとしました。しかも、山際の斜面は、等高線模様で、あきらかに棚田でした。いくら本を読んでも、人から話を聞いても、自分の目で確かめるまでは安心できない性格は、我ながら困ったものだと思います。
マダガスカルの中央高地は、世界でも有数の棚田地帯といってもいいところでした。
市場では、マダガスカルふうのパン「ムフガシ」、コメ、砂糖、ピーナツで作ったウイロウ状の「クバ」、お粥の「バリスス」などでみんな食事をとっています。俺も「ムフガシ」をほおばりながら市場をまわっていると、コメをうまそうに食べている人たちに親近感が沸いてくるのでした。
遠かったマダガスカルも、「棚田」と「コメ食品」で、ちょっとは近く感じられるようになった、という話です。
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コメント
棚田がなかったら、マダガスカルへ行く機会はなかったかもしれません。
棚田の向こうや、街の真ん中に、天主堂が建っていたりするのが、マダガスカルの風景です。
とくに、中央高地の温泉、ベタフへいったときは、りっぱな教会がありました。
投稿: あおやぎ | 2008/05/31 23:52
私自身マダガスカルには行った事はありませんが、縁のある地です。
というのは、以前通っていたカトリック教会では(今は引越で通えなくなりましたが…)、マダガスカルに救援物資を送っているのです。
イタリア人の神父さんの弟さんがマダガスカルに住んでいるので、その縁で毎年送っています。
私もささやかですが、協力させていただいています。
マダガスカルにも棚田があって、米文化があるなんて、ますます親近感がわきますね。
(^^)
投稿: 祝融 | 2008/05/30 22:58