『日立 世界ふしぎ発見!』 マチュピチュ遺跡の棚田?
(写真はマダガスカルの棚田)
昨日の『日立 世界ふしぎ発見!』で、ペルーの世界遺産、インカ帝国マチュピチュ遺跡をやっていました。
遺跡の周辺には、りっぱな石積みの階段状耕作地が造られています。ただ、残念ながら(?)、「棚田」ではなく、「段々畑」です。
ある人からは「南米でも棚田を見ましたよ」と、聞いたことがあるのですが、このマチュピチュの段々畑のことを、棚田だと勘違いした、ということのようです。
普通の人は(だから俺は普通ではないのでしょうが)、棚田を見るために南米くんだりまで行くわけではないので、「棚田」なのか「段々畑」なのか、わからなくて当然です。
今のところ、段々畑は世界中にありますが、棚田は、アジアが中心です。マダガスカルにも棚田があることは今までさんざん書いてきましたが、昔、マレーあたりからから移住した人たちが棚田文化(稲作文化)を伝えたわけで、だからこれも、アジア発祥の文化と言っていいでしょう。
世界的に見たら、「棚田」の稲作文化は、夏に雨が多い、アジアのモンスーン気候と、地形の斜面を利用した特殊な(?)文化なのです。その風土に合ったベターなシステム。よく、こんなことを考え付いたものだなぁと感心します。その土地で試行錯誤しながら、長い時間をかけて積み上げてきたノウハウです。
小さな沢にできた自然の棚田状の土地に、作物が育っていることに気がついたのかもしれません。周りの自然環境を注意深く見ている、感じている人たちが、思いついたに違いありません。人間の技術は、自然を模倣するところから始まっています。
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