コメの麺を食べたい (3) 中国の「粉」と、日本の「ライスヌードル」
(写真は粉巻)
中国雲南省には、有名な「過橋米線(グォチャオミーシェン)」があります。これは食べ方に特徴があります。
熱々の沸騰したスープと、ゆでたコメの麺「米線(ミーシェン)」、生肉、ゆでた野菜などの具が付いてきます。まず、スープで生肉をしゃぶしゃぶのようにして熱をしっかり通してから、他の具を入れ、最後に米線をいれて食べます。スープはいろいろですが、俺が好きなのは、鶏スープの麺です。雲南ではどこでも食べられます。
米線のバリエーションも豊富で、ミャンマーとの国境の瑞麗にいったとき食べた米線は、黄色いポタージュのようなものに入った麺でした。大理では、辛味噌ソースを絡めて食べる汁無しの米線もありました。
また広東地方には、蒸したクレープ状コメ食品を細長く切った、「米粉」「瀬粉」「河粉」というのもあります。ラオスの田舎でも、同じ作り方をしていた麺屋がありました。
このクレープ状のものをヌードルにしないで、そのまま食べる方法もあります。雲南南部で食べた「粉巻」がそうです。生のライスパーパーですね。中に野菜、香草、豚肉などが入っています。屋台で売られています。(写真) 巻かずに細く切ったものは、麺としても食べられます。
中国語では、小麦粉を使ったものが「麺」で、コメから作ったものを「粉」といいます。日本語では、「粉」=「コメ」ではないので、「コメの麺」と表現していますが、むしろ、英語で「ライスヌードル」といったほうが、しっくりきます。
唯一「ビーフン」は昔から日本でもなじみのライスヌードルです。ルーツは中国南部だそうです。ようするに「米粉」のことでしょうか。
ところで、最近は日本でも、ライスヌードルが作られています。
秋田県の「あきたこまち」と酒米を使用して作った「こまち麺」や、新潟県のコメ100%で作られた「越の雅麺(」というのがあるそうです。
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コメント
番組は見ていませんが、そうだと思います。
中国の南では、コメを使った「米粉」。北部では、小麦粉を使った「麺」。はっきり分かれています。
昔、インスタント麺「方便麺」は高級品で、「日本では、お金がないので、しょっちゅう方便麺を食べています」と言ったら、「冗談ばっかり。方便麺を食べられるなんて、裕福じゃないですか」と、言われてしまいました。
投稿: あおやぎ | 2008/07/01 00:31
昨夜、『世界の果てまでイッテQ!』という番組で、中国の麺を紹介していました。
桂林では、ビーフン(米粉)しかないそうですね。
どの店行ってもビーフンのみ。
タレントのベッキーさんが小麦粉の麺を探して、
1軒だけやっと見つけ、食べたらインスタントだったんです。
『万便麺』というそのまんまのネーミング。
(^_^;)
麺はやはり小麦粉から作られた物で、形は様々でした。
私はまだ中国へは行った事がありませんが、面白そうですね。
番組に出ていましたが、桂林の棚田も凄くて綺麗でした!
w(゚o゚)w
投稿: 祝融 | 2008/06/30 04:00