コメの麺を食べたい (1) コメの消費量を増やす
(写真は、ベトナム・ハノイで食べたフォー・ボー[牛肉入りフォー])
世界的な食糧危機が叫ばれる中、日本の「減反政策」は、見直さなければならない時期かもしれません。
「作れるのに作らない」というのは、それこそもったいない。
不自然に思えます。
コメあまりは戦後日本人がコメを食べなくなったことが大きな原因なのだから、やっぱりまずは、コメの消費量を増やさなければなりません。
そうしないと、農家の人たちも、安心してコメを増産できないわけですから。
ただ、「消費を増やそう」と声高に叫んでも、おいしくなかったら続かないし、無理して増やす必要もないとは思いますが。
そこで提案です。
アジア各地、とくに、中国南部、東南アジアを旅していると、必ずといっていいほど食していたのが、コメから作った麺です。
ベトナムの「フォー」、タイの「クィティアオ」、中国の「米線(ミーシェン)」、ミャンマーの「モヒンガー」など、たくさんあります。
そういえば、まえから不思議だったのですが、日本でコメの麺は発達しませんでした。韓国でも、コメの麺はあまりききません。「インディカ米」を食べる地域が、コメの麺を食べる地域と重なるような気がするので(でも、インドやイランでも聞きませんが)、ジャポニカ米の粘りは、麺にしにくいのでしょうか。技術的や食感の問題があるのかもしれません。あるいは、主食としての「銀シャリ」があまりにもパーフェクトだったから・・・。
そのあたり、調べていないのでよくわかりませんが、とにかく、日本では「ビーフン」以外、今までコメを麺として食べてきませんでした。「コメの麺」を表す日本語がないということからもわかります。
コメの消費量を増やすためには、あまり「銀シャリ」やブランド米にこだわるのではなくて、いろんなコメで、いろんな食べ方を試してみるのも方法かなと思います。
その中で、コメの麺は、かなりいけるのではないでしょうか。アジアへの旅行が珍しくなくなって、現地のコメの麺になじんだ人も増えているし、無理なく食べることができると思うのですが。
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コメント
たぶん、小麦粉の麺より、コシがないのかもしれません。
ただそれはそれで、工夫していけば、コメの麺も美味しく食べられますよね。実際、東南アジアのコメの面は、おいしいものばかりです。
最近は近くの店でも、タイの「クィティアオ」のインスタント麺が売っているので、たまに食べています。「トムヤム・麺」が、激辛ですが、好きです。
投稿: あおやぎ | 2008/06/26 09:26
台湾のビーフン(米麺)とベトナムのフォーは食べたことがあります。
美味しいですよね。(^^)
小麦粉は輸入に頼り過ぎるから、価格高騰で大変な事になっているんで、
自給率の米で麺など加工して作るとよいのに…
米の麺で作ったラーメンは美味しいと思いますが…
投稿: 祝融 | 2008/06/26 00:08