コメの麺を食べたい (2) 東南アジアのコメの麺
(写真はモヒンガーと、モヒンガー工場)
東南アジアのコメの麺で、今一番注目されているのは、ベトナムの「フォー」かもしれません。(おとといの写真)
日本にも「フォー」専門の店ができました。きしめんのような平べったい麺で、あっさりしたスープで食べます。もっと細い麺は「ブン」といいます。
タイの「クィティアオ」もおいしいですね。太さの違いで、「センミー」、「センレック」、「センヤイ」などがあります。バンコクの屋台では、毎朝お世話になりました。
味付けを自分でする、というのもタイふう。テーブルには、ナンプラーや砂糖や酢や唐辛子などが置いてあるので、自分の好みに味付けをして食べるのです。麺に砂糖?と思うかもしれませんが、意外といけますよ。
ミャンマーに行くと、コメの麺は「モヒンガー」といいます。さつま揚げ、ゆで玉子、パクチー、バナナの茎(幹?)などが具として載っています。バナナの茎の薄切りは、シャキシャキ感があります。
あるミャンマー人は、日本に住んだとき、バナナの茎が手に入らなかったので、代わりにリンゴを使ったと言っていました。「味」というよりも、「食感」が大切なようです。魚で取ったスープ、とくにナマズから取ったスープで食べるのが、一番おいしいらしい。
ヤンゴンの住宅街にあった小さな麺工場を見学したことがあります。コメの粉を丸めた団子状のものを、ところてんを作る器具のようなものでぎゅっと押し出して麺にし、それを熱湯でゆでて、乾燥させます。
別に「地産地消」などと意識したわけではなく、それが自然で、ある意味、それしかないし、しかたない、という条件で、それでもなお、具といいスープといい、、時間をかけながら工夫し一番おいしい料理に仕上げていく。
ローカルフーズとそれを考え付く人間て、面白いなぁと思います。
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