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2008/07/26

棚田米はどうして美味しいのか?

080726
「平成20年度棚田学会大会シンポジウム」が開かれます。

今年のテーマは、「棚田米はどうして美味しいのか?」です。

食品に関しては、産地偽装や消費期限改ざんなどがあとをたちません。ますます「食品」に対する「信頼」が求められるところです。

おいしさは「品種」「炊き方」「炊く水」「食事をするメンバー」「その日の気分」などで大きく変わってしまうのは、皆さんも経験から納得してくれると思います。「水がきれいだから」とか「時間をかけてゆっくり成熟する」とか「天日乾燥だから、水分の含有量 が何パーセントだ」とか、いろいろな理由も言われますが、もうひとつ、大切なのは「物語」なのではないでしょうか。

今まで見捨てられようとしてきたあの「棚田」、人間が自然の顔色をうかがいながら、こうこつと作り上げてきたあの「棚田」、知り合いの@@さんが作っているあの「棚田」、そういう特別 な「棚田」でとれた米を食べるんだという、棚田と自分自身の「物語」です。

それと「安心」ということもあるかもしれません。棚田米は、誰が作ったかわかるので、「安心」なのです。「安心」が人間の味覚にも影響を及ぼすこと自体は、変な時代だなぁとは思います。でも、こんな時代ではしかたありません。「安心」は、たしかに「美味しさ」の一部なのです。もちろん、これはあくまでも俺の「おいしさ」ですが。


テーマ:棚田米はどうして美味しいのか?
日 時:2008年8月3日(日) 14:00~17:45
会 場:日本橋三越本店6F「三越劇場」
参加料:1,000円(資料代込み、棚田学会会員は無料)

第1部(14:00~14:45)
 石井進記念棚田学会賞授賞式及び受賞記念講演
  ・佐賀県唐津市相知町「蕨野棚田保存会」
  ・三重県熊野市紀和町「丸山千枚田保存会」

第2部(15:00~17:45)
 シンポジウム「棚田米はどうして美味しいのか?」
 報告&パネルディスカッション
  ・コーディネーター:牛島正美
  ・パネリスト:佐藤藤三郎、渡辺すみ子、中山茂廣、木戸幸子、成川亮治、山岡和純


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コメント

高橋さん

コメント、ありがとうございます。
食に関心が高い今、棚田米には、「追い風」かもしれません。
そこの棚田でしかとれないローカルな米を食べることは、その土地の文化そのものを味わうことにもなるんでしょうね。
だから、棚田米のおいしさは、「一番」であることにあまり意味はなく、その土地に、どれだけ合っているかが大切なのかなとも思います。むしろ、各棚田で違っていたほうが、食べる楽しみは増えます。
それこそ「ベストワン」ではなくて、「オンリーワン」。
みんなの関心が、おいしい棚田米から棚田そのものへとつながってくれるといいですね。

投稿: あおやぎ | 2008/07/27 14:24

青柳様
早速、それもメッセージを付けての「シンポジウム」のお知らせを、ありがとうございます。
安心も美味しさの一部とは…。でも、本当にそうですよね。
子どもはお婆ちゃんの作った漬け物や、おじいちゃんの捕ってきた魚、そしてお母さんの下手でも“愛”のこもった(その土地ならではの)料理を、安心して食べて大人になる…。子供の頃のことは忘れてしまいがちだけど、日々の食事がそれも子供の頃の食事が、人それぞれの「味覚」を育んでいるですよね。
それって「文化」そのものですよね、人それぞれが持つ固有の「文化」。
受け継がれてきた日本人の味覚がどこかでプッツリ途切れてしまいそうで怖いです。
今回のシンポジウムで、「棚田で作ったお米は美味しそうね。棚田米、私も食べてみた~い。棚田をもっと応援したい!」と思ってもらえたら嬉しいです!

投稿: 高橋久代 | 2008/07/26 16:55

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