中国雲南省孟連県の暴動
(写真は雲南省孟連県ワ族の村)
昨日、昆明で連続バス爆破事件が起きましたが、雲南では、こんな事件も起きていたんですね。昨日ネットで知りました。
中国雲南省で住民と警官衝突、2人死亡…地元企業に抗議中
(YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080720-OYT1T00416.htm?from=main2 )
孟連県は、雲南省南西部にあり、13年ほど前、一度訪ねたことがあります。ミャンマーとの国境まで行ってみると、細々と両国間で交易が行われていました。
周りは、水田とゴム林とジャングル。タイ族やワ族などの少数民族地帯です。ちょうど、ゴム栽培をしているタイ族と知り合い、お茶を飲みながら世間話したことを思い出します。
山の中へ入ると、ワ族の村があり、新築中の家族のところで2泊お世話になりました。新築式で村人に出されたものは、畑で作った陸稲のご飯でした。青菜や、豚の干し肉を炒めたものをおかずにして、このピンク色したご飯を食べました。それと、穀物を発酵させたカルピスのような軽い酒「水酒」が美味しかった。
今回の事件は、ゴム関連企業と労働者との賃金をめぐるトラブルが発展したようです。この前の貴州の暴動もそうですが、普通の人たちの不満がたまりにたまっている、そういう感じを受けます。だから、今度はどこで暴動が起きても不思議ではありません。
中央での、オリンピックというお祭は、彼らには、遠い世界に感じているでしょう。少なくとも、「やらなければならない理由」は、彼らには「ない」のです。なぜなら、彼ら辺境に住む少数民族には、中国国家に対する帰属意識はあまり高くないように思うからです。オリンピックよりも、まず、目の前の生活・・・。
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コメント
地方の人は、地方の役人や警察があてにならないので、北京へ行って直訴しようとすると、役人や警察が妨害する、というケースもあるそうです。
投稿: あおやぎ | 2008/07/23 23:48
今中国政府は北京五輪を無事に進行する事に精一杯で、周辺地域には目が届かないのではないでしょうか。
五輪終了後、格差問題の解決に取り掛かって欲しいものです。
投稿: 祝融 | 2008/07/23 23:03