谷地どんが祭り (3) 「お好み焼き」と「ずんだ餅」
子供のころの、谷地どんが祭りで思い出すのは、八幡神社境内のお化け屋敷や、「人魚」の見世物、サーカスなどでしたが、今は、無いようです。その代わりというか、射的屋は多いような気がしました。
それと思い出すのは、「どんどん焼き」。俺たち子供のころは、これを「お好み焼き」と呼んでいて(今でもそうかな?)、東京に出てくるまで、「お好み焼き」といえば、こういう形のものが全国的に同じだと思っていたら、違っていたことをはじめて知ってショックを受けたことは、前にも書いた通りです。(昭和の味、河北町ふう「お好み焼き」2006/09/16)
今年も、「お好み焼き」の屋台は、数店出ていました。クレープ状に伸ばした小麦粉の生地に、海苔、魚肉ソーセージを貼り付け、青海苔、鰹節などをふりかけ、割り箸にくるくる巻いて、たっぷりとソースをかけます。これが基本形。でも、今回は、中に入れる具に、チーズやマヨネーズという新しいタイプのものも売られるようになっていました。1本200円です。
ところで、これは、直接祭りとは関係ないですが、食文化について面白いなと思ったことがあります。
このあたりでは、食事の締めとして餅を食べます。納豆、ずんだ、くるみ、あんこ餅などです。最初聞いたとき、「最後に餅?」と驚いたのですが、食べてみたらおいしいし、親戚のおばさんは「これはデザートなんだから」と説明しました。
タイやラオスやカンボジアの「餅米文化圏」でも、スイーツに餅米を使うことはよくあることで、そう考えれば、餅も別腹のデザートとして何の問題もないわけです。俺も地元出身なのに、いつの間にか忘れてしまっていました。でも、個人的には、他の甘い餅は理解できるとしても、納豆餅だけは、一番最後に食べたいかどうかは微妙なところです。
毎年正月には、餅が喉に詰まって死ぬ人が必ず現れるくらい餅好きです。とくに、搗いた餅を切らずに、どんどん喉に送り込む食べ方がありますが、これが一番危険。死ぬかもしれない危険を冒してまで食べる根性は見上げたものです。
俺が一番好きなのは、ずんだ餅ですね。「豆打(ずだ)」が語源らしいですが、要するに枝豆をすりつぶし、砂糖を混ぜて甘くした枝豆ペーストで、宮城・山形・福島県の郷土料理です。山形県(福島県も?)では「ヌタ」とも呼んでいます。
今回、みやげ物屋では、「ずんだ風味キットカット」というのも見つけました。箱には、「東北限定」と書いてあります。たしかに、ずんだの味がします。でもやっぱり、ずんだは、餅が最高!
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