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2008/10/14

埼玉県秩父市吉田町 椋神社の龍勢祭り (3) 「龍勢」の見方

081015
龍勢祭りに行ったのは、今回が初めてだったので、発射台の手前に、高いフェンスがあっても、「こういうものなんだろうな。でも、見づらいなぁ」と、最初は思っただけでした。

でも、発射台まで近づけるとはさすがに期待しませんでしたが、立ち入り禁止にしても、数メートルもの高さのフェンスが必要なのだろうか?と不思議になりました。このフェンスが邪魔をして、写真を撮るのが大変なのです。(撮る位置が制限されてしまう)

フェンスに関して、今日、他のブログを見てわかりました。去年事故があったらしいですね。竹ロケットが客席に飛んできて、ケガ人を出してしまったそうなのです。なので、この高さのフェンスが必要だったようです。警官が多かったのも、事故を警戒してかな?

もちろん、祭りを続けるために、事故がないことは、今の時代必須条件かもしれません。勝手に祭り見物に来てケガしても、やっぱり祭りの主催者側に責任が及んでしまうんでしょうね。「危ない」ということで中止に追い込まれてしまうこともあるのではないでしょうか。

でも、なんだか違和感を覚えます。まず、祭りは、「何が起こるかわからない」という前提があります。「何」というのは、ケガや、最悪死んでしまうかもしれないことです。だからこそ、「祭り」本来の意味があるのだと思うのですが。

祭りは、日常生活で、魂のエネルギーが衰えたのを復活させるのが目的です。そのためには、多少危険を伴うのはしかたないのです。とくに、こういう祭りは。と、言うより、危険は龍勢祭りの一部でもあるでしょう。ケガするかもしれない状況に身を置くことで、気持ちがワクワクします。だから魂が元気になるのです。

絶対安全が保障される中で「龍勢」をやっても、それはテレビ画面で観ているのと同じ、「娯楽」ではあっても、「祭り」とは言えません。(もっともフェンスが事故を防げるかはわかりませんが。実験なんてやってないでしょ?)

自己責任で、発射台の近くまでいけたら、もっと面白いのに。その点、雲南省の「高昇」では、どこで見てもOKでした。「ケガしてもいい」というリスクを受け入れて発射台の近くで見ることもOKだし、あるいは、娯楽に徹して、離れて見物するのもOK。観客の自由でした。

「龍勢」は、「こう見るべき」「こう見なさい」「こっちから見てはいけない」と、見方を決め付けられる不自由さを感じます。そうは言っても、このたくさんの見物人が、俺のように、みな好き勝手にやり始めたら収拾つかないし、今の時代に祭りの形を合わせていくことも分かります。無くなってしまっては、元も子もないので、しかたないのでしょうねぇ。

以上、俺の個人的な要望というか、愚痴に過ぎませんので、関係者の方々、気にしないでください。祭り自体は面白かったです。


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