2008年秋 東北撮影旅(9) 山形県朝日町椹平の杭掛け
山形県朝日町椹平の棚田は、稲刈りの真っ最中。
自然乾燥米の注文が多いので、今年は杭掛け(稲杭)の数も例年より多いという。
この前、稲の乾燥方法の地域差について書いたが、案内してくれた朝日町のAさんによると、昔は、横に掛けるハサ掛けが多かった気がするという。稲杭は、ひとりでも作業ができるので、時代とともに変わった農作業のしかたにも関係しているのかもしれない。地域差だけではなくて、時間差もあるらしい。
そしてたまたま山形新聞のあるエッセイに、稲杭のことが書いてあった。
「この杭掛けによる乾燥方法は百姓が編み出した技術の中でかなり傑出した部類と思われます」「台風などの強風に見舞われても、形状が丸みを帯びているので風を受け流します」
(山形新聞9月30日朝刊「やまがた見つけた【稲を米にする作業】」斎藤武氏)
なるほど。稲杭は進化した乾燥方法ということだろうか。
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