2008年秋 東北撮影旅(7) 男鹿半島の廃校
秋田県男鹿半島の西、加茂青砂の廃校「ふるさと学習施設」。
静かな漁村にある学校。木造の建物は立派で、文化財に指定されているようだ。廃校にはおなじみの二宮金次郎の像と、空を仰ぐ少年の像が、正面玄関の左右に立っている。少年の像には、「立志」の文字が。
夕方撮影をしていたら、雨が降ってきたので、あわてて車に戻り、そのまま秋田方面へ走った。
暗くなったので天王温泉の道の駅で泊まろうとしたら、三脚がないのに気がついた。加茂青砂の廃校だ、と思い出して、翌日約50km戻ったら、村のおじいさんがちゃんと取っておいてくれた。「おたくかい? この三脚忘れたの?」
雨が降ったので、レジ袋を掛けてくれたらしいが、夜になっても置きっぱなしなので、家で保管してくれていた。おじいさんも若いころカメラをやっていたので、これがカメラの三脚であることはわかったという。
「高そうな三脚だね」「そうでもないです」「どこから?」「埼玉から」「埼玉? うちの息子もさいたま市に住んでいるよ」といって家の中に入り、息子さんの住所を探しだしたが、みつからなかった。なんだかおじいさんは、同じ埼玉なら、近所なんだろうと思っているようだったが・・・。
日本は物がなくならない。これがどこか外国だったら、あきらめるしかなかったかもしれない。ほんとに助かった。
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