東秩父村。「神代里神楽」
東秩父村の坂本集落にある八幡神社で、11月3日行われた「神代里神楽」。
神楽を舞うための、4m四方の屋根つき舞台があって、天井には、ウマ、タヌキ、ツル、ヒツジ、サル、コイ、フクロウなどの動物の絵が描いてありました。
おどけた感じで、ひょっとこが観客に向かって、ときどき何かを投げました。子どもたちが「お餅ちょうだい!」「お菓子ちょうだい!」と手を出します。あとで、拾ったものを女の子に見せてもらったら、紅白の三角餅や、鼈甲飴でした。
餅の写真を撮らせてもらったら、女の子のお母さんが「これどうぞ」といって、その紅白餅を俺にくれました。「大人も拾っていいんですか?」と聞くと「縁起物なので、誰が拾ってもいいんですよ」という答え。
笛や太鼓の音が山里にやさしく鳴り渡ります。この雰囲気、たまらなくいいですね。
昔からこの神楽を見ている地元のおじいさんの話。
「昔は子供もたくさんいて賑やかだったんだがねぇ。今日はどれだけ子供が出てくるか・・・」
神楽そのものも良かったですが、やっぱり、この子どもたちの「お餅ちょうだい!」という声が賑やかに響くことが、おじいさんに「祭りだなぁ」と実感させるんでしょうね。
村人がのんびり神楽を楽しんでいる様子は、時間帯は違いますが、インドネシアの影絵「ワヤン」を見ているような感じでした。
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