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2008/11/16

秩父市荒川 「白久のテンゴウ(天狗)祭り」 (1)

081116
秩父市荒川の「白久のテンゴウ祭り」に行ってきました。「テンゴウ」とは、「天狗」のことです。

テンゴウ祭りは、昔から秩父各地で行われていた、お天狗様(山の神)、塞の神をまつる子供中心の行事でしたが、今は、ここでしか継承されていないそうです。11月の第3土曜に行われています。

今から30年ほど前は、15人以上の子供が参加して、見物人も多かったといいます。今年、参加した子供は5人でした。これからますます少なくなると地元の人は言っていました。

三角錐のやぐらを立て、木、竹、桧、藁を使って周りを囲み、5畳ほどの広さの「天狗小屋」(写真上)を作ります。天辺には、「天狗の枕」と呼ばれる俵状のもの(写真中)を下げ、祭神を迎えます。

午後、子供たちは、藁を敷いた部屋の中で、お菓子を食べたり、話をしをしながらすごします(写真下)。

「秘密基地」のようです。昔、俺たちが子供のころ、夏休みになると、ダンボールで作った「秘密基地」に寝泊りしたことがありました。大人は入れない、子供たちだけの「秘密基地」。楽しい思い出です。それと雰囲気が似ています。

昔は、近隣の村と「天狗小屋」の出来を張り合っていたそうで、祭りの日の前日に、他の村へ「焼き討ちしにいった」という荒っぽい話も聞きました。今では、ありえない話です。

「安全第一」「危険回避」の風潮の中で、それだけハチャメチャなことはやれなくなってしまいました。もしかしたら、良かれと思って子供たちを危険から守っていることが、実は、子供の内面に滓を溜め込んでしまい、変な場面でそれが突然爆発してしまっているのでは?などとも思います。最近の日本全体の子供の話です。余談ですが・・・。

午後4時ころ、いったん子供たちは全員「天狗小屋」を出て、村へ帰ります。そして暗くなった6時ころ、再びこの場所に戻ってきました。

(つづく)


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