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2008/11/17

秩父市荒川 「白久のテンゴウ(天狗)祭り」 (2)

081117
昨日の続きです。

午後6時ころ、子どもたちが、「天狗小屋」に戻ってきました。太鼓をたたいて、「菓子をくれるぞ~!」と、声を枯らさんばかりに何度も何度も大声で叫びます。

そして、ふもとからは、懐中電灯を手にした見物人たちが集ってきます。暗闇の中、蛍のように、いくつもの明りがゆらゆら動いているのを見て、雲南省の剣川県で行われた山寺の「歌会」の祭りを思い出しました。

見物人の子どもたちには、お菓子が配られます。

しばらくすると、消防団の人たちも上ってきました。

「もう火をつけるぞー」と叫んだあと、いよいよ「天狗小屋」が燃やされます。

小屋の内側に火が付けられると、最初、白い煙が小屋全体の隙間からもうもうと立ち昇りました。瞬く間に火が全体に回り、真っ赤な炎が子供や見物人の姿を照らし出します。竹も使っているので、パチパチとはじけて、威勢良く燃えます。高く上った炎は、周りの木の葉まで焼いてしまいました。想像以上に大きな火です。

熱で暑いくらいです。俺も、汗だくで写真を撮りました。

それにしても不思議な空間です。当然街灯もない真っ暗な山の中で、炎を中心に人が立って、なにかを待っているようです。たしかに、お天狗様が現れても不思議ではないような、宗教的空間になっているなぁと感じました。

ところで、午後白久に着いて、村の人に祭りの場所を聞いたら、丁寧に教えてくれ、「車では行けないから、ここに停めていいよ」と言ってもらったのでした。

今年から、秩父を周るようになりましたが、どこへいっても、こんなふうに、すぐ声をかけられるし、ものを聞いても親切に教えてくれます。秩父の魅力は、こんなところにもあるのかな。


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