秩父往還 (4) 江戸から秩父への峠道「山通り」
江戸から、川越、熊谷を経由して、秩父へ入る秩父往還のひとつとして、現在の寄居から釜伏峠を越える峠道「山通り」も、多くの人たちに使われていました。
今でも、峠を越えて三沢側に下ると、一里塚跡が3ヶ所残っています。峠から500mほど下ったところには、「平草の一里塚」があり、こんもりとした塚の天辺には、「大黒天」が祀られています。(写真・上) 他に、庚申塔と勢至菩薩塔もあります。
下三沢には「小平の一里塚」があります。(写真・下) 昔は、樹齢300年もの榎の古木が立っていたそうです。
庚申塔や道標もあったのですが、昭和43年、悲しいことに、何者かによって持ち去られてしまったとのこと。ただ、県道から中に入った、この一里塚がある長さ400mほどの旧道は、当時の面影が残っています。(写真・中)
広町には、「曽根坂の一里塚」があります。ここは、秩父大宮へ向かう曽根坂峠への登り口で、秩父巡礼一番四万部寺へ行く「志まんぶ道」との分岐点でもあったそうです。
一里塚は、当時の道しるべで、往来する人たちにとって、休憩場所でもありました。旅人が、ここで休んでいたんだろうなぁと、当時の一里塚に思いをはせ、俺も、缶コーヒーで、一休み。
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コメント
sachi3155さん
こちらこそ、ありがとうございます。
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今年もよろしくお願いいたします。
投稿: あおやぎ | 2009/01/01 00:03
おはようございます♪今年は色々日本の原風景を拝見させて頂き本当にありがとうございました。(棚田を歩けば)は来年に持ち越しですが、楽しみにしてます。これからも、どうぞ素敵な作品を撮り続けて下さい。1ファンとして応援しております。よいお年をお迎えくださいね。
投稿: sachi3155 | 2008/12/31 08:22