賞味期限切れ商品を売るスーパー 「モッタイナイ棚」
東京都内に、賞味期限切れの商品を売っているスーパーがあるそうです。(テレビでやってました)
店の奥に「モッタイナイ棚」を設けて、賞味期限が切れた(中には2年以上も前に切れた!)商品を安く売っています。ただし、店員が自分たちが試食して「大丈夫」と思った商品だけなので、店の保障付です。(筋が通っています)
以前、「【ひとり会議 その四】 「パースド・フード店」という提案」で、賞味・消費期限切れの商品を「パースド・フード」として売るシステムについて書きましたが、もう実践されているんですね。
食べられるものを平気で捨てている光景を見ていたら、胸が痛んで、当然思いつく人はいるでしょう。このスーパーの店主も、もったいないから売り始めたといっています。拍手を送りたいです。
ところが、これに異議を唱えるところがあるんですね。メーカーと保健所です。賞味期限は、おいしく食べられる期日を表しているので(消費期限とは違います)、この日が切れたからといって、急に味が落ちるわけではありません。あくまでもメーカー側で設ける目安です。なので、これを売っても法的には問題がないそうです。
ただ、メーカーは、もし賞味期限切れを食べてトラブルが出たとき、クレームがくるのはメーカーであることや、味の劣化で、商品のイメージが崩れるから反対なのでしょう。
保健所では、法的には問題ないが、人道的にどうかなと思われるので、「指導」していくとのこと。でも罰則はないので、この店主は売り続けるのではないでしょうか。がんばってほしい。
賞味期限(消費期限さえも)の切れた商品をどうしようが、消費者の勝手でしょう。お金がある人は、期限が切れていないものを買えばいいんだし、お金のない人で、多少味が落ちてもいいという人たちの選択肢を奪わないでほしい。メーカー側が責任を取りたくないからとしか思えないような、やけに短い期限設定にふりまわされたくありません。それくらいの自由はあってもいいでしょう。
ただ、「何かトラブルがあっても、自己責任で、スーパーやメーカーにはクレームをつけない」というみんなの合意ができれば、一番いいと思いますが。
特に、割り箸の使い捨てに反対している人たちに言いたいですね。環境問題に関心があるのはいいことだと思いますが、「マイ箸」を使うくらいなら、こういった賞味期限切れを積極的に買うようにしたらどうでしょうか。割り箸の使い捨てには反対するくせに、まだ食べられる食品(新品ですよ)が捨てられるのは平気だというのでは、なんだかおかしくありませんか?
「エコ」が、お金持ちの「趣味」や「流行」だけで終わらないようにするためにも。
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