妻と犬連れ3匹の、日本一周の旅 (85) 犬の「しつけ」について
犬連れで旅していて、「しつけ」について考えた。
犬に対する「しつけ」とはなんだろうか。たとえば、やたらとおしっこしないようにとか、人を噛んだりしないようにとか、吠えないようにとか、人に飛びついたりしないようにとか・・・。
こう考えていくと、「しつけ」とは、飼い主(人間)にとって都合の良い方向にもっていくための教育ということだろうか。
でも、犬本人にとっては、はっきりいって、どうでもいいことだ。好きなときに、好きなところでおしっこしたいし、吠えたいし、動くものには飛びつきたい。
ただ、好き勝手にやることが、犬の幸せか?というと、そうではないかもしれない、とも思うようになった。
以前、ドッグランで、こんな光景を目撃した。うちの犬は、まだドッグラン初心者のころだったが、他の犬のおもちゃを奪って遊んだり、他の犬の水を飲んだのだ。すると、大きな(大人の)犬が、うちの犬を追いかけて、上からのしかかって怒ったのだ。
それは、大人の犬が、うちの犬に対して、犬社会のおきてを「教育」しているように見えた。実際そうなのだと思う。それまで自分は犬だとは思っていなかったふしもあるが、そのとき、犬には犬のルール(社会)があることを教えられたようだ。
先輩犬の、後輩犬に対するこうした「しつけ」を見ると、犬自身、何でも好き勝手にすれば幸せだということではない、ある一定のルールに従うことは、快適に生きていくうえで必要なことだと学ぶのではないだろうか。
それは犬対犬だけではなく、いっしょに暮らしている人間に対してもだ。人間から押し付けられるのではなく、犬本人が、ルールを守る、ルールに従うのは、けっこう快感なのかもしれない。
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