猪鼻の甘酒まつり
7月 26日、秩父市荒川白久猪鼻の熊野神社で「甘酒まつり」が行われました。
甘酒を掛け合う奇祭で、「甘酒こぼし」ともいわれます。昔、白久で疱瘡がはやったとき、樽に濁り酒を造ってささげたことが始まりだったようです。
米を煮てお粥を作り、人肌に冷めたとき、麦麹を入れて発酵させます。前日に仕込み、一晩中見張りをするそうです。酒のできが祭りにはとても大切らしい。
「後期高齢者が夜も番をしなければならないので、たいへんなんですよ」とおばあさんは言いました。
「飲んでみますか?」と勧められたので、もちろん、ありがたく頂戴しました。樽を開けると独特の匂いが立ち上ります。発酵した酒の匂いです。雲南省のワ族のところで飲んだ「水酒」や、チベット族のテントで飲んだ「チャン」のような甘酸っぱい味がしました。(わからない?)
男たちは、ふんどし姿になって、樽に水を足して、掛け合います。ただ、以前も来たという人の話によると、どうも観客に遠慮してか、酒の掛け具合がおとなしかったそうです。以前はもっとはちゃめちゃだったらしい。
俺も、それは想定していたので、カメラを包むビニール袋も用意していきましたが、観客に酒が掛けられるようなことはありませんでした。
一応、祭りが始まる前に、カメラを持った人に、酒が掛かるかもしれないと、注意していましたが、実際掛かったら、クレームをつけてしまう人はいるからでしょうね。
そういう祭りなんだから、酒を掛けられるのも覚悟して来るべきだと俺は思うのですが。
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