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2009/09/10

テレビドラマ 『北の国から』

090910
6月7月と北海道を旅して、後半には富良野に立ち寄りました。

俺はどちらかというと、富良野より、その北側にある美瑛の畑に興味があった(写真のために)のですが、妻が『北の国から』のロケ地に行きたいというので、富良野の麓郷というところへいったら、ドラマのことを思い出しました。

第1回目は1981年放送だったらしく、その年は、俺が大学を1年遅れて卒業したあと関東でバイトをして、またヨーロッパから、アフリカ、アジアへと、半年間の旅をした年であり、『北の国から』を断片的にしか観ていないのは、そのせいかと分かりました。

それでも、当時からなんとなく惹かれるものがあって好きなドラマだったのですが、今回、北海道から戻ってから、DVDを借りて、第1話から全部通して見たら、なんて先進的なドラマだったんだと、今観てもぜんぜん古さを感じさせないのはすごいなと思ったわけです。

「環境問題」、「エコロジー」、「モッタイナイ思想」など、今の方がむしろ理解されるテーマを内に秘めたドラマだったということを知って、原作・脚本の倉本聰さんのすごさをあらためて知ったのです。

麓郷、富良野の町、純と蛍が通っていた分校、住んでいた小屋などが出てくると、さすがに時間の流れを感じます。3軒目の小屋はかなり老朽化が進んでいました。もう30年も前なんだから、当然です。

俺が一番好きなシーンは、夜の森で純、蛍、正吉の3人がUFOと遭遇し、原田美枝子演じる分校の先生が、『365歩のマーチ』を歌いながら現れ、3人が、先生は宇宙人かもと疑い、暗い森を逃げ帰るところです。子どもの目線で語られるそのエピソードが好きです。しかも、あとで「なんだ勘違いだった」などというオチはなく、「もしかしたら宇宙人かも」という話で続いていくのがまたすばらしいところですね。

連続ドラマは24回で終わりますが、ドラマが好評だったので、その後も、、『2002遺言』まで、スペシャルドラマが8回続きました。

DVDで、連続ドラマ24話から、スペシャルドラマを続けて観ると、当然、純と蛍の成長の変化が激しいということもあるのかもしれませんが、スペシャルドラマでは、どうも登場人物のキャラクターが「おとなしくなった」と感じたのは俺ばかりでしょうか。実際、純と蛍は小学生から中学生になっていくので、当然としても、彼らの元叔母さんに当たる竹下景子演じる雪子のキャラクターは、明らかにおとなしくなりました。

音声も聞き取りやすくなり、技術的な進歩も感じますが、キャラクターがおとなしくなったというのは、より「自然な」演技が求められるようになったからか、それとも俳優たち(スタッフも)が成長して「おとなしくなった」ということなのか。連続ドラマとスペシャルドラマにちょっとした断絶を感じてしまいます。

もちろん、その断絶も気にしなければ気にならない程度なので、どうってことないのですが。ドラマ自体のすばらしさに変わりありません。


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