シリアのアレッポでもらった診断書
昨日、NHK世界遺産の番組で、シリアのアレッポとダマスカスをやっていました。
アレッポもダマスカスもシルクロードで栄えた古都です。
俺も昔行きましたが、旧市街(スーク 市場)の様子はあまり変わっていないようでした。
トルコ南部から陸路で入国したのですが、宿の看板も全部アラビックで、英語も通じなくて、宿探しに苦労したというのが、シリアの第一印象です。
そして俺はアレッポで、たいへんな目にあったのでした。
原因不明の熱病におかかされて、5日間ほど、安ホテルの狭い部屋で寝ることになったのです。死ぬんじゃないかと思いました。食べ物なんてダメ、水さえも飲むと吐いて、下痢するという最悪の症状が続き、見かねた宿の主人が、医者を紹介してくれたのでした。
それで診てもらい、(たぶん)抗生物質の注射を打ってもらって、ようやく症状が軽くなり、オレンジジュースを飲めるようになってから2日後、ダマスカスへとバスで旅立ったのでした。
ほんとうならパルミラ遺跡へ行くつもりでしたが、2週間の滞在ビザで、次のヨルダンのビザを取らなければならず、時間がなくなってしまい、ダマスカスへと直行したのでした。
ところで、出発前日、もう一度医者を訪ね、診断書を書いてもらいました。旅行保険に入っていたからでした。
英文で書かれた診断書をあとで見て、驚きました。アッラーの神がどうのこうのと書いてあったからです。神の呪いとか書いてあったのでしょうか。俺は悪いこともやってきたので、その罰が当ったといえば、そうなのかもしれません。
帰国後保険会社に治療費を請求したら、ちゃんと保険金は下りましたが。
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コメント
TKOさん
そうですね。イラクからの難民夫婦が、ダマスカスの病院で子どもが産めると喜んでいたようです。
私もあるところで道を歩いていて、イスラム教徒から、お金をもらったことがあります。もちろん、「ください」といったわけではなく、突然、旅人に差し出されたのでした。
イスラムは、ほんらい貧しい者を助ける「愛」の宗教なのに、一部の過激派が作り上げてしまった「恐ろしさ」がイメージとして一人歩きしているのは、悲しいことだと思います。
投稿: あおやぎ | 2010/01/27 23:32
シリアのアレッポ、夕べNHKで見ました。
イスラム教と言うと、過激派だの原理主義だの自爆テロだの恐いイメージが付きまといますが、あの番組を見ると、富めるものは貧しいものを助けたりしながら生きているんですね。(例え自分が天国へ行きたいがためとは言え)
他国の難民(イスラム教徒だと思う)まで病院が受け入れている姿には感動しました。
投稿: TKO | 2010/01/27 18:53