大規模地震が起きた中国青海省玉樹という町
昨日〈14日〉、中国で大規模地震、マグニチュード(M)7.1の地震が起きました。震源地は青海省の南部、玉樹チベット自治州。
ここは、チベット高原、ヒマラヤ山脈の北東部にあたります。メコン源流域に近く、俺も3度行ったことがあります。
州都の玉樹は周りを山に囲まれた、標高約3700mの町で、中心部には衣類や雑貨を売るマーケットがありました。周辺に住む牧畜を営んでいるチベット族と、町に住む人たちの交易と情報交換の場所として、玉樹は賑わいを見せていました。
町外れの高台には、チベット仏教寺院「ジュグ・ゴンパ(結古寺)」が建っています。
ゼーゼーと息を切らしながら坂道を上っていくと、すぐに若い僧侶たちが、くったくのない笑顔を見せて、数人寄ってきました。日本人だとわかると興味を示し、その中の一人が寺を案内してくれることになりました。
「いい眺めでしょう」と言って彼が案内してくれたのは、町を一望に見渡せる場所でした。町をバックに颯爽と立っている彼に「いつまでここで修行するんですか?」と聞いてみました。
すると彼は「一生」と、キッパリ答えたのです。その迷いのなさに、俺は感動を覚えました。
建物の多くは、日干しレンガや石を積み上げたような物だったので(今もあまり変わってないと思います。町の建物はコンクリートもありましたが)、地震が起きたらひとたまりもありません。
交通事情、通信事情の悪い地域なので、今後被災者の数は増えてしまうかもしれません。心配です。
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