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2010/04/21

映画 『世界最速のインディアン』をDVDで観て

100421

『世界最速のインディアン』(The World's Fastest Indian)

監督: ロジャー・ドナルドソン
主演: アンソニー・ホプキンス
ニュージーランド・アメリカ合作映画
2005年

1960年代、ニュージーランドの田舎町で、ひとり小屋に住む67歳のバート・マンローは、オートバイ1920年型インディアン・スカウトの改造に取り組んでいました。彼の夢は、アメリカ、ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで世界最速記録に挑戦することでした。

なんとかお金を工面し、ひとりでアメリカに渡り、旅先で出会ういろんな人に助けられて、レース会場に到着するのでした。ロードムービーとしても面白いし、スピードに賭けたひとりの男の生き方として観ることもできます。

ひさしぶりに、「いい人」だけしか出てこない映画を観た気がします。「悪い人」が出てこないというのは珍しい。いや、映画を作る上で難しくはないだろうか?とも思います。「悪い人」や、「悪い人」とまで言えなくても、「意地悪な人」などを登場させることで、ストーリーに幅を出すことに役立つだろうと思うからです。

主人公バートの性格もあるのかもしれません。ニュージーランド訛りがあり、田舎者丸出しで、時々無作法な彼ですが、なんとなく憎めない。だから相手も「悪い人」になりきれない、ということでしょうか。

「悪い人」が出ないので、そのせいか、ボーっとして観ていられます。かといって退屈なわけでもありません。むしろ、気持ちがあったかくなるし、何度でも観たい映画です。

「ぬるま湯につかる」という表現は気持ちがしゃきっとしてないとか、状況に甘んじているという、悪い意味で使われることも多いですが、この映画は、そういう意味ではなく、ホントにぬるま湯につかっているような映画でした。

人の心をあったかくする不思議な映画でもありました。


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